ドイツのロストックにあるEEW SPCで製作されている1,421トンのモノパイル。「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」の洋上風車基礎として使用される予定。打設するのはVan Oordの「Svanen」。
1,421トンのモノパイル
ドイツのロストックにあるEEW SPC(Special Pipe Constructions)は、80年以上の歴史がある会社で洋上風力基礎のモノパイル製造やオフショア石油・ガス産業向けの杭の製造を行っている。
EEW SPCでは「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」の洋上風車基礎として使用されるモノパイル50本を製造。
- 製作時期:2022年1月~2023年1月
- 出荷時期:2023年4月
- 製作本数:50本
- 直径:8.75m~9.0m、長さ:75m~90m、最大重量:1,421トン
EEW SPC MANUFACTURES HEAVIEST MONOPILE
(EEW SPCは最も重いモノパイルを製造しています)
EEW SPC manufactures heaviest monopile (eew-group.com)
出典:EEW GROUP
1,421トンのモノパイル。先日、同じバルト海の「Arcadis Ost 1」でクレーン船「Orion」が打設したモノパイルの方が巨大。
BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM
巨大モノパイルを打設して建設する予定の洋上風力発電所は、ドイツのバルト海にある「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」。隣には「Arcadis Ost 1」があります。
- 設置位置:ドイツ リューゲン島から北東へ約30kmのバルト海、水深40~45m
- 発電容量:MHI Vestas V174-9.5 MWタービン 9.53 MW×50基=476MW
- 風車基礎:着床式、モノパイル(長さ90m、最大重量1,421トン)
- 風車形状:ローター直径 174m、ブレード長さ 85m(35トン/枚)、ナセル重量 390トン、全高 197m、ハブ高さ 110m
- 完成予定:2024年末
これといって特徴がある項目はありません。各工程の施工企業を調べると、モノパイルの打設はVan Oordが所有する特殊杭打ち船「Svanen」が行うそうです。見どころはココくらいですかね。
出典:Van Oord
2024年だとVan Oordが建造中の3,000トン吊りSEP起重機船「Boreas」が完成する年ですが、タービン設置は、Fred. Olsen WindcarrierのSEP起重機船「Blue Tern」で行う予定。
| 種別 | 企業名 | 施工時期 | 備考 (予定船舶など) |
| タービン製造 | MHI Vestas | — | V174-9.5 MW |
| モノパイル打設 | Van Oord | 2023年4月~ | Svanen |
| タービン設置 | Fred. Olsen Windcarrier | 2024年~ | Blue Tern |
| 洋上変電所設置 | Heerema | ? | ? |
BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM
Baltic Eagle project – Iberdrola
Fred. Olsen Windcarrier awarded turbine installation contract for Baltic Eagle offshore wind farm
(Fred. Olsen Windcarrierが Baltic Eagle オフショア風力発電所のタービン設置契約を締結)
Fred. Olsen Windcarrier to install Baltic Eagle offshore wind farm

