プエルトリコで全長80mのOil Barge「Defiant」座礁

2026年2月9日12時ごろ、プエルトリコの首都サン・フアンで港入口に全長80mのOil Barge「Defiant」が座礁する事故発生。
アメリカ沿岸警備隊サン・フアン地区(U.S. Coast Guard Sector San Juan)の発表情報によると、Oil Barge「Defiant」はアメリカ領ヴァージン諸島のセント・トーマス島からプエルトリコのサン・フアンへ向けて航行中にサン・フェリペ・デル・モロ要塞(Castillo San Felipe del Morro)近くで座礁。事故による負傷者や行方不明者は報告されていない。
座礁したOil Barge「Defiant」は、荷降ろし後で積荷を積んでいませんでしたが、タンク内には約1,000ガロン(約3,800L)の軽油が残留している状態。貨物タンクの周囲200ヤード(約183m)には安全区域が設定され、船舶や車両などの無許可進入または港長指示に従わない場合、5,000ドル(約76万円)の罰金対象となることが通知されている。安全区域は対応現場で作業をおこなう救助隊員と一般市民の安全のために設定されており、沿岸警備隊は安全区域に立ち入らないよう勧告している。


出典:U.S. Coast Guard Sector San Juan
2月13日に残留燃料の除去完了


出典:U.S. Coast Guard Sector San Juan
事故発生から4日後の2026年2月13日、Oil Barge「Defiant」の残留燃料除去作業が完了。船体から約1,000ガロンの残留燃料と油水が除去された。
しかし、事故発生から除去作業完了までの間に受けた波浪の影響で、残留燃料を含んだ10の貨物タンクのうち5つが破損。流出した残留燃料の量は明らかにされていませんが、油流出による環境汚染の懸念は最小限にとどまっていると説明されている。
Oil Barge「Defiant」の撤去計画

アメリカ沿岸警備隊サン・フアン地区は2月13日の更新情報でサルベージ会社から沿岸警備隊および統合司令部にOil Barge「Defiant」の撤去計画が提出され、現在審査・承認待ちの状態であることを明らかにしました。
Oil Barge「Defiant」が座礁しているのは、岩を積んだ防波堤と捨石護岸との間。船首方向は比較的スペースがひらけているように見えますが、左舷側と船尾側の座礁程度がひどそう。既にタンクの損傷が確認されており、船体浮力を確保した上で曳き出そうと思うと岩を積んだ防波堤を一部撤去する方法が考えられますが、離礁方法については不明。
今後の作業進捗に注目。
Oil Barge「Defiant」

出典:Borinken Marine Group
| 船名 | Defiant |
| 総トン数 | 2,434トン |
| 載貨重量トン数 | 4,734トン |
| 長さ | 80.77m |
| 幅 | 17.68m |
| 深さ | 5.6m |
| 船籍 | アメリカ |
| 建造年 | 2011年 |
【動画】座礁したOil Barge「Defiant」
2026年2月9日、プエルトリコの首都サン・フアンの港入口に全長80mのOil Barge「Defiant」が座礁。タグボート「Storm」(全長30.1m)で曳航中に曳航索が切れて座礁。Oil Bargeは積荷を積んでいない可能性が高いそうですpic.twitter.com/pTZeKvgras
— クレーン船.com (@crane1000com) February 10, 2026