Meyer Turkuで建造中の「Hero of the Seas」アクアドーム設置


2026年7月29日、フィンランドの造船所Meyer TurkuはRoyal Caribbean向けに建造しているクルーズ船「Hero of the Seas」の巨大なアクアドーム設置作業を公開しました。
クルーズ船「Hero of the Seas」は、「Icon of the Seas」「Star of the Seas」「Legend of the Seas」に続いてIcon Classとして4隻目にあたる。Meyer Turkuは、これまでに「Hero of the Seas」を含めてIcon Class4隻を建造。
2024年6月にMeyer TurkuとRoyal Caribbeanとの間で4隻目となるIcon Classの建造契約を締結。この時、さらに2隻の建造オプションが含まれていた。「Hero of the Seas」は、2025年9月に起工式(Keel Laying Ceremony)がおこなわれており、2027年第3四半期に就航予定。

Icon Classのクルーズ船において、ガラスと鉄で構成された一体型構造物のアクアドーム吊り上げ作業は、Meyer Turkuでも屈指の壮大なプロジェクトだという。繊細な作業が要求されるアクアドーム吊り上げには、極めて穏やかな気象条件とドームに接続される綿密に設計された吊り上げ装置が不可欠。実際の吊り上げ作業自体は数時間で完了するものの、吊り上げ準備には丸一日を要するそうです。
公開された作業の動画を見ると、日没ごろから吊り上げ作業は開始されており、周囲の水面は鏡のようになっていることから、風がほぼ吹かない時間帯を狙って作業を進めたようです。
アクアドーム設置の様子


重量は不明ですが、荷重を分散した状態で巨大なアクアドームを吊り上げるため、特製の吊り治具を使用。吊り上げは、1,200トン吊りゴライアスクレーンの主トロリーと補トロリーの両方を使用。吊り治具の強度があれば吊り上げは補トロリーだけでも大丈夫そうに見えますが、設置時に傾きを調整するため主トロリーもあえて使っているように見えます。


玉掛けをおこなっている吊り点には、それぞれ荷重計のような機材が取り付けられており、リフティングピースとの間にあるターンバックルのような部材で微調整が出来るような仕組みになっている。




クルーズ船「Hero of the Seas」を建造しているドック後方で組み立てられたアクアドームを吊り上げて、設置をおこなうドック前方へ移動。クルーズ船「Hero of the Seas」が高く、ゴライアスクレーンの揚程では船上を通過することが出来ないため、横の建屋上を通って吊り運搬。
