オーストラリアで5日間座礁したままの貨物船「Cape Falcon」

2026年9月18日午後、オーストラリア北東部に位置するクイーンズランド州のグラッドストーン沖でばら積み貨物船「Cape Falcon」(全長291.96m、総トン数93,972トン)が座礁する事故発生。
これまでにタグボートの支援を受けて2度の離礁作業がおこなわれたものの、いずれも失敗し、座礁から5日が経過した9月23日時点でばら積み貨物船「Cape Falcon」は座礁したままとなっている。
ばら積み貨物船「Cape Falcon」のAIS情報によると、9月17日13時ごろ(オーストラリア東部時間:UTC+10)に座礁位置から北西へ約370kmのヘイ・ポイントを出港。翌日の9月18日15時ごろ、グラッドストーン港から東へ約6海里(約11.1km)のバンカリング停泊地の南で座礁。

出典:Marinetraffic
オーストラリア運輸安全局による調査開始
2026年9月21日、座礁事故発生から3日後にオーストラリア運輸安全局(ATSB,Australian Transport Safety Bureau)はメディア声明を発表し、座礁事故に関する調査を進めていることを明らかにした。
メディア声明によると、乗組員に負傷者は報告されておらず、声明発表時点で損傷や船体破損、汚染の報告もないという。オーストラリア運輸安全局は離礁作業には関与していないものの、調査の一環として状況を引き続き監視しており、適切に船に赴き、面接による聞き取りや証拠データの収集をおこなっている。
船のVDR(航海データ記録装置)からデータを保存し、調査官は船舶追跡データ、気象情報、乗組員、運航員、整備記録など、他の関連記録も収集。オーストラリア運輸安全局は約2か月後に予備報告書を発表し、捜査の進捗状況を報告する予定。
調査結果は調査終了時に発表される最終報告書にまとめられ、調査結果を裏付ける証拠分析も詳細に記載される。しかし、調査中に重大な安全上の問題が特定された場合、オーストラリア運輸安全局は直ちに関係者へ通知し、安全対策を講じるという。
VDRとは、Voyage Data Recorder、航海データ記録装置のこと。
海難事故の原因究明を目的として、2002年7月以降に建造された旅客船および総トン数3,000トン以上の貨物船に対し、SOLAS条約によって搭載が義務付けられている。
航海に伴う日付・時刻を中心に船位、船速、船首の方位等に加え船橋音声や通信音声、レーダ画像、船橋等に伝えられるアラームといった各種情報をデジタルデータとして圧縮し、船体外部に設けられた保管ストレージに記録。保管ストレージは船舶の火災、爆発、衝突、沈没に備え、耐熱、耐圧、耐衝撃構造となっている。
出典:Wikipedia | 航海データ記録装置(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%AA%E6%B5%B7%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E8%A8%98%E9%8C%B2%E8%A3%85%E7%BD%AE)

出典:Wikipedia | Hervé Cozanet – http://www.marine-marchande.net/, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

保管容器の上部に水中ロケータービーコンが取付られている
出典:Wikipedia | Edward Betts – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
ばら積み貨物船「Cape Falcon」

出典:Marinetraffic | Peter Beentjes
- Owner 1(船主 1):LA DARIEN NAVEGACION, S.A.
- Owner 2(船主 2):MARUGAME KISEN CO., LTD.
- Manager(運航会社):SHOEI SHIP MANAGEMENT PTE. LTD.
- Shipbuilder(建造):Tadotsu Shipyard Co., Ltd.
| 船名 | Cape Falcon |
| 総トン数 | 93,972トン |
| 載貨重量トン数 | 182,066トン |
| 長さ | 291.96m |
| 幅 | 45m |
| 深さ | 24.7m |
| 船籍 | リベリア |
| 建造年 | 2022年5月 |