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CadelerがHuismanにSEP船のパイルグリッパー発注

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CadelerがHuismanにSEP船のパイルグリッパー発注

CadelerがHuismanに発注したSEP船に搭載するパイルグリッパー
出典:Huisman
Huismanのプレスリリース【2024年2月1日掲載】

Huisman awarded contract from Cadeler for Monopile Gripper

(HuismanがCadelerとモノパイルグリッパーの契約締結)

https://www.huismanequipment.com/en/media_centre/press_releases/163-207_Huisman-awarded-contract-from-Cadeler-for-Monopile-Gripper

2024年2月1日、Huismanはパイルグリッパーの設計および製造についてCadelerと契約を締結したと発表しました。Huismanにとって7基目の受注となるパイルグリッパーは、Huisman Chinaで製造する予定。

パイルグリッパーの直径は13mあり、長さ80m~120m、最大重量3,000トンのモノパイルを制御し、効率的に設置できるよう設計されている。そして、作業時以外は完全にデッキ上へ保管することができるため、将来的にメンテナンスが容易で運用寿命が長くなるという。

さらに、契約には騒音軽減システムを統合するオプションが含まれており、作業時の海洋生物に対する騒音影響を最小限に抑える対策が施される。

CadelerにとってHuismanへのパイルグリッパー発注は初めてですが、これまでにHuismanが受注したパイルグリッパーでは7基目で、動作補償の無いパイルグリッパーとしては4基目にあたるという。Cadelerが発注したパイルグリッパーはSEP船に搭載する予定となっているため動作補償システムは搭載されていない。作業時にジャッキアップするSEP船では、波浪による船体動揺を低減する目的の動作補償は必要ない。

Huismanでは現在、Heerema Marine Contractorsの14,200トン吊りクレーン船「Thialf」向けのパイルグリッパーを製造しているという。

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HuismanはCadelerから13基のクレーン製造を受注

建造中のSEP船が完成すると2026年には10隻のSEP起重機船を保有するCadeler
出典:Cadeler

プレスリリースの中でHuismanのDavid Roodenburg CEOは、すでにCadelerから受注しているメインクレーンと補助クレーン合わせて13基に続き、パイルグリッパーを受注したことは両社の強い関係と信頼を改めて裏付けるものだとして感謝を述べています。

補助クレーンも合わせてですが、クレーンを13基も受注していたことに驚きました。

Cadelerが建造している新造SEP船4隻に加えて、Enetiとの合併によりSEP船「siren」と「nessie」のクレーンも加算され合計6隻の新造船すべてにHuismanのクレーンを搭載。メインと補助で1隻当たり2基のクレーンを搭載すると考えると、2基×6隻=12基。13基ということは、補助クレーンを2基搭載するSEP船がいるのかも。SEP船「Wind Zaratan」アップグレードという可能性もありそうですが、そのような情報は発表されていない。

船名クレーン能力
Wind Orca 1,600トン
(アップグレード中)
Cadeler
Wind Osprey1,600トン
(アップグレード中)
Cadeler
Wind Scylla1,500トンEneti
Wind Zaratan800トンEneti
船名クレーン能力完成予定
Wind Ace3,000トン以上2026年後半
Wind Ally2,600トン2025年末
Wind Pace2,600トン2025年前半
Wind Peak2,600トン2024年後半
siren2,600トン2025年第2四半期
nessie2,600トン2024年第3四半期
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