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台湾の「Fengmiao」で基礎杭設置にCAPEのバイブロ採用

台湾の「Fengmiao」で基礎杭設置にCAPEのバイブロ採用
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台湾の「Fengmiao」で基礎杭設置にCAPEのバイブロ採用

出典:CAPE Holland

2026年2月4日、CAPE Holland台湾Fengmiao I offshore wind farm(渢妙1洋上風力発電所)について、CSBC-DEME Wind Engineering (CDWE)との契約締結を発表。Fengmiao I offshore wind farmで設置する風力タービンと洋上変電所のジャケット基礎杭打設用にバイブロハンマーCAPE VLT-640 Tandem」を供給するという。

台中沖の台湾海峡に位置するFengmiao I offshore wind farmの水深は53mから64m。出力15MWの風力タービン基礎は直径4.6m、最大重量585トンの基礎杭を1基当たり3本打設。洋上変電所のジャケット基礎杭は4本で直径は同じ4.6m、最大重量810トン。

CAPE Hollandは「CAPE VLT-640 Tandem」の導入決定について、台湾で400本を超えるジャケット基礎杭の設置実績と ”pile run” リスクがある海底地盤でも安全に杭を打ち込むことができる独自の性能を評価したものだと述べています。運用効率とリスク低減の新たな基準を確立し続けており、CDWEとの緊密な連携により本プロジェクトでは大幅なスケジュール最適化を実現しているという。

CAPE Hollandのバイブロリフティングツールは台湾での実績として「Hai Long Offshore Wind」(海龍洋上風力発電所)で使用されている。「Hai Long Offshore Wind」での使用方法として、風力タービン用のジャケット基礎杭打設には「CAPE VLT-640 Single」を使用し、洋上変電所用の基礎杭打設時には「CAPE VLT-640 Tandem」へ変換して使用しており、今回も同様に施工するのかもしれません。

パイルラン(pile run)とは?

パイルランとは油圧ハンマーを使用した杭の打設中に起こる現象。

打設位置に鋼管杭を建て込んで海底地盤に下げていくと自重で表層に沈み込む、これを自沈と言いますが、そのあと油圧ハンマーで打ち下げていく時に支持層より上に自沈するような柔らかい層がある場合、硬い層を油圧ハンマーによる打撃で打ち抜くと鋼管杭が柔らかい層を自沈して地盤の中を落下していく現象が起こる、これがパイルラン。鋼管杭が制御出来ない状態になるので非常に危険な現象といえる。

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Fengmiao I offshore wind farm(渢妙1洋上風力発電所)

台湾の台中沖35kmに位置し、着床式基礎にVestas製15MW風力タービン33基を設置する計画。総発電容量は台湾の約65万世帯分の使用電力に相当する495MW。2025年3月の最終投資決定と同時に建設工事を開始しており、2027年末の完工を予定。発電される電力は、締結済の売電契約を通じてGoogleや台湾の大手半導体ファウンドリであるUnited Microelectronics Corporation等民間企業6社へ供給される予定。

2025年5月に商船三井はデンマークの再生エネルギー系ファンドであるCopenhagen Infrastructure Partners(CIP)からCI Fengmiaoの10%株式を取得することで合意したと発表。CI Fengmiaoは、CIPが台湾で事業開発を進める渢妙洋上風力発電所(Fengmiao offshore wind farm)を管理運営するFeng Miao Wind Powerの100%出資者。台湾洋上風力発電事業への出資参画は、建設段階から洋上風力発電事業へ参画し知見を得ることを目的としているという。

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