伊豆大島北でセメント運搬船「第八すみせ丸」燃料欠乏により漂流

2026年5月17日、伊豆大島の北方海域でセメント運搬船「第八すみせ丸」が燃料欠乏により漂流する事案が発生。
AIS情報によると、セメント運搬船「第八すみせ丸」は5月16日12時ごろに高知県の須崎を出港して千葉県市原市の姉ヶ崎へ向かっていた。そして、伊豆大島を通過した辺りから速力が落ちていき、5月17日18時30分ごろにはほぼ速力ゼロの状態になっていることから、この時点で航行不能になったと思われます。
陸上を走行する車であれば道端のガソリンスタンドでどこでも給油できますが、船舶の場合はバンカー船などを手配して燃料補給をおこなうため、その辺で給油という訳にはいかない。さらに残量の確認は日々確実におこなっているはずなので、ちょっと考えられないようなことが起きている。考えられる原因としては失念、勘違い、引継ぎ不足といった人的要因や燃料タンクへの海水流入または燃料流出などの設備的要因の可能性が挙げられる。他にも昨今のイラン情勢を受けた原油の供給不足で余裕を持った燃料手配が出来なかったということも考えられる。どのような経緯で燃料欠乏に至ったのか気になるところ。
第三管区海上保安本部発表の緊急情報

出典:海上保安庁 | 第三管区海上保安本部
第三管区海上保安本部は、緊急情報で付近航行船舶に対して注意喚起をおこなっている。
曳航に向けてタグボート「長門丸」到着

出典:Marinetraffic
2026年5月18日00時30分ごろ、セメント運搬船「第八すみせ丸」が航行不能に陥ってから約6時間後、タグボート「長門丸」が現場到着。
AIS情報によると、タグボート「長門丸」は5月17日21時30分ごろ、神奈川県横須賀市の久里浜を出発して14~15ノットの速力で現場に駆けつけていました。実際、船員の方がどういった感情で現場へ向かっているのか分かりませんが、トラブル発生後に現場へ駆けつけるタグボートの動きはいつもカッコいいと感じる。
タグボート「長門丸」が現場に到着して間もなく、セメント運搬船「第八すみせ丸」の曳航が開始されました。

出典:海上保安庁 | 第三管区海上保安本部
セメント運搬船「第八すみせ丸」

出典:Marinetraffic | S Katsuragi
- Owner(船主):Maruichi Kisen Co., Ltd.(まるいち汽船株式会社)
- Manager(運航会社):MARUICHI KISEN CO., LTD.(まるいち汽船株式会社)
- Shipbuilder(建造):Kanrei Shipbuilding Co., Ltd.(神例造船株式会社)
| 船名 | 第八すみせ丸 SUMISE MARU NO.8 |
| 総トン数 | 3,601トン |
| 載貨重量トン数 | 6,138トン |
| 長さ | 96m |
| 幅 | 17m |
| 深さ | 8.4m |
| 船籍 | 日本 |
| 建造年 | 1999年6月 |