中国企業から取得のSEP起重機船「Wind Keeper」改修完了
Cadelerが上海博強重工集団(Shanghai Boqiang Heavy Industry Group)から取得した2,200トン吊りSEP起重機船「Wind Keeper」の改修が完了し、初動員されるプロジェクトへの準備が完了。
中国のCIMC Rafflesで建造され、2023年12月に竣工した「博强3060」(BO QIANG 3060)を2025年にCadelerが上海博強重工集団から買収。その後、引き渡しを受けて中国からヨーロッパへ回航し、運用能力向上のためのアップグレードに加え、Cadelerが保有する他の船隊と船内設備を統一するための外装・内装の全面改修工事がおこなわれていました。
洋上風力向けアフターサービスを支援する運営・保守サービスをコンセプトにCadelerが立ち上げたNexraのLinkedIn投稿によると、改修を終えたSEP起重機船「Wind Keeper」は今後数か月間、ドイツ沖の「He Dreiht Offshore Wind Farm」でVestasの15MW風力タービン「V236-15.0MW」設置作業に従事する予定だという。
2025年7月にCadelerはSEP起重機船「Wind Keeper」に関してVestasと3年間の長期傭船契約を締結。契約金額は2億1,000万ユーロ(日本円で約360億円)。契約開始は2026年第1四半期からの予定で、3年間の契約に加えて2年半の追加オプションが含まれており、追加オプションがすべて行使された場合は3億8,000万ユーロ(約650億円)を超える。
改修工事を終えた船内の様子






改修工事を終えた船内はピカピカで清潔感が重視されているような感じ。公開された画像では操舵室、食堂、会議室の他にトレーニングルームやシアタールームなどが紹介されています。
Cadelerの他船隊と船内設備を統一する内外装の全面改修をおこなったということなので、他の作業船も同じようなレベルだと思われる。広々として設備の整ったジムと充実した福利厚生施設に乗組員からは既に満足しているという声が届いているという。これだけ快適な職場環境なら仕事へのモチベーションアップにもつながるでしょうね。
2,200トン吊りSEP起重機船「Wind Keeper」

出典:Nexra
| 船名 | Wind Keeper |
| クレーン能力 | 2,200トン |
| 長さ | 133m |
| 幅 | 53m |
| 深さ | 11m |
| レグ長さ | 120.5m (最大136m) |
| 最大作業水深 | 70m |
| 甲板スペース | 4,800m2 |
| 甲板強度 | 15トン/m2 |
| 宿泊設備 | 120人 |
| スラスター | (船首)トンネル 1,660kW×3基 (船首)トンネル 1,600kW×1基 (船尾)アジマス 3,500kW×3基 |
| DPS | DP2 |
| 速力 | 8.2ノット(最大) |
「He Dreiht Offshore Wind Farm」

| 名称 | He Dreiht Offshore Wind Farm |
| 設置位置 | ドイツ ボルクム島の北西約90km、ヘルゴラントの西約110km |
| 水深 | 37.7~40.6m |
| 発電容量 | 960MW |
| 基礎構造 | 着床式、モノパイル |
| タービンメーカー | Vestas |
| 風力タービン | 15MW「V236-15.0 MW」 |
| 設置基数 | 64基 |
| 運転開始 | |
| 事業者 | EnBW |
| その他 | 洋上変電所1基 |
