レグ長さ142mのSEP起重機船に搭載する世界最大のパイルシュー製造開始

2026年4月8日、上海振华重工(ZPMC)が広州サルベージ局(Guangzhou Salvage)向けに建造している1,600トン吊りSEP起重機船のパイルシュー製造が上海振华重工啓東海洋工程(振华海工)で開始されました。
パイルシューはSEP起重機船のレグ下端に取り付ける部材で、船体をジャッキアップさせるために必要な重要設備。複雑な海底環境下において、途方もない船体重量を支持するパイルシューが船体の安定性と運用安全性を直接的に左右すると言っても過言ではない。
広州サルベージ局向けのSEP起重機船はDP-2の自動船位保持装置(DPS)を備え、1,600トン吊りのメインクレーンと400トン吊りの補助クレーンを搭載。船体寸法は長さ138m、幅55m、深さ10m、設計喫水6.5m。そして、レグ長さは142m、最大作業水深90m。SEP起重機船でレグが140mを超える長さのものは世界的に見ても珍しい程に長い。
今回製造を開始した長さ142mのレグに取り付けるパイルシューは世界最大級の大きさ。寸法は長さ17m、幅16m、高さ9.5m。ZPMCの掲載情報によると、材質の約60%は特殊鋼板を使用しており、類似のパイルシューでは前例のない材料構成。より深い海で稼働するSEP起重機船に堅牢で信頼性の高い支持を提供し、波浪に対する耐性と運用適応性を向上させると説明しています。
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広州サルベージ局向け1,600トン吊りSEP起重機船

出典:ZPMC
ZPMCによる広州サルベージ局向け1,600トン吊りSEP起重機船の建造は、2026年3月16日に着工し、建造が開始されている。完成・引き渡し予定は不明。
| 船名 | 未発表 |
| クレーン能力 | (メイン)1,600トン (補助)400トン |
| 揚程 | 210m |
| 長さ | 138m |
| 幅 | 55m |
| 深さ | 10m |
| 設計喫水 | 6.5m |
| レグ長さ | 142m |
| 最大作業水深 | 90m |
| 宿泊設備 | 150人 |
| DPS | DP-2 |