大金重工が「Inch Cape」向けとなる最初のモノパイル出荷
2025年9月9日、中国のDajin Heavy Industry（大金重工）はスコットランド沖の「Inch Cape Offshore Wind Farm」向けとなる最初のモノパイル6基の出荷を発表しました。
モノパイルの製造は、中国の山東省 煙台市 蓬萊区にある大金重工の蓬莱生産基地でおこなわれており、製造を開始するFirst Steel Cuttingは2025年1月15日に実施。納入完了は2025年末の予定。
「Inch Cape Offshore Wind Farm」は、スコットランドのアンガス海岸から15km沖合の北海にVestas製の15MW風力タービン72基を設置する計画で総発電容量は1.1GW。2種類の風力タービン基礎を採用していて、モノパイル基礎54基、ジャケット基礎18基。モノパイルの製造は、大金重工が24基、CNOOD Wechong Heavy Industries（CWHI）が30基を担当。ジャケット基礎18基の製造は、COOEC Fluor Heavy Industries（CFHI）。
大金重工がスコットランドにモノパイルを納入するのは、「Moray West Offshore Wind Farm」に続いて「Inch Cape Offshore Wind Farm」が2件目。
重量物運搬船「SHENG CHANG 777」（盛畅777）
出典：龙de船人
| 船名 | SHENG CHANG 777 （盛畅777） |
| 総トン数 | 28,576トン |
| 載貨重量トン数 | 31,318トン |
| 長さ | 199.8ｍ |
| 幅 | 43ｍ |
| 深さ | 12ｍ |
| 速力 | 12ノット |
| 船籍 | 中国 |
| 建造年 | 2025年3月 |
大金重工で製造した「Inch Cape Offshore Wind Farm」向けとなる初回分のモノパイル6基を輸送するのは、重量物運搬船「SHENG CHANG 777」（盛畅777）。
「Inch Cape Offshore Wind Farm」の概要
出典：Inch Cape Offshore Limited
- 設置位置：スコットランド アンガス海岸沖15kmの北海、水深34～64m
- 発電容量：1.1GW
- 風力タービン：Vestas V236-15.0 MW、72基
- 風車基礎：着床式、モノパイル54基、ジャケット18基
- 運転開始：2027年
事業者は、エディンバラを拠点として再生可能エネルギープロジェクトをおこなうRed Rock Power とアイルランドの大手エネルギー企業 ESB の合弁会社 Inch Cape Offshore Limited。