大金重工の大型甲板輸送船「KING ONE」竣工

2026年2月10日、中国のDajin Heavy Industry(大金重工)が建造していた載貨重量トン数(DWT,Deadweight tonnage)4万トンの大型甲板輸送船「KING ONE」が竣工し、山東省煙台市蓬萊区にある大金重工の蓬莱基地で命名式がおこなわれました。
「KING ONE」は、大金重工が超大型海洋土木設備向けとして独自開発・建造した大型甲板輸送船。長さ240m、幅51m、深さ13m、速力13ノット、航続距離16,000海里(約30,000km)。貨物を搭載する甲板面積は12,000m2、載貨重量トン数は40,000トン。15MW~25MWの洋上風力用モノパイル、ジャケット基礎、浮体基礎、大型海洋土木モジュールの海上輸送に対応。インテリジェント制御システムやグリーン省エネ技術を採用しており、複雑な洋上環境下でも効率的かつ安全な運航が可能だという。
3年以内に10隻以上の輸送船艦隊を構築

大金重工はプレスリリースで、カスタマイズされたオフショア輸送船を3年以内に10隻以上納入し、専門性の高い大規模な洋上風力向け専用船艦隊を構築。世界的な洋上風力向け物流サービスネットワークの確立を目指すという。
大金重工は2000年に遼寧省阜新市で設立され、2010年に深圳証券取引所上場。洋上風力向けのモノパイルやジャケット、風力タービンタワーの製造を手掛けており、2023年に遼寧省盤錦市にある造船基地が稼働し、造船事業を開始。大型甲板輸送船、半潜式運搬船、そしてオフショア分野向けの重量物運搬船といった船種を建造。
大型甲板輸送船「KING ONE」の竣工により、自社工場で製造した製品を自社の専用岸壁から自社建造の輸送船で運搬が可能に。驚異的な一貫体制。
現在、世界の洋上風力発電事業は大規模化へと進んでおり、超大型海洋工学機器の輸送需要が急増。しかしながら、大型で多機能な甲板輸送船には大きな供給ギャップがあり、このキャパシティボトルネックが業界の発展を阻害しているという。 大型甲板輸送船「KING ONE」はこの市場ギャップを埋め、大型洋上風力エンジニアリング機器の長距離海上輸送という課題を効果的に解決し、専門的な輸送ソリューションによって世界のエネルギー産業のグリーン化・低炭素化を推進すると述べている。
関連 大金重工が建造する4万トンの大型甲板輸送船「KING ONE」進水
関連 大金重工が大型甲板輸送船を起工、2026年第2四半期進水予定
大型甲板輸送船「KING ONE」

- Owner(船主):TIANJIN JINHANG SHIP LEASING CO., LTD.
- Shipbuilder(建造):Panjin Dajin Offshore Engineering Co., Ltd.
| 船名 | KING ONE |
| 総トン数 | 38,822トン |
| 載貨重量トン数 | 43,086トン |
| 長さ | 239.8m |
| 幅 | 51m |
| 深さ | 13m |
| 速力 | 13ノット |
| 船籍 | リベリア |
| 建造年 | 2026年1月 |