17MW浮体式洋上風力タービン「睿風号」の実証プロジェクト着工

2026年6月4日、中国華能集団(China Huaneng Group)は洋上風力プロジェクト「陽江三山島一」(Yangjiang Sanshan Island I)で設置する17MW浮体式洋上風力タービン「睿風号」(Rui Feng Hao)の実証プロジェクトについて正式着工を発表しました。
ダイレクトドライブ浮体式洋上風力タービン実証プロジェクト「睿風号」は、中国の国家重点研究開発計画で「再生可能エネルギー技術」の重点プロジェクトに位置付けられており、中国華能(広東)能源開発が中国華能集団清潔能源技術研究院と開発をおこない、東方電気や華北電力大学などの研究機関や企業と共同で構築。洋上風力プロジェクト「陽江三山島一」での実証プロジェクトを通じ、極限的な運転条件下でサプライチェーン全体にわたる主要技術を体系的に検証し、中国における深海風力発電の大規模商業開発のためのコアパラメータと貴重なエンジニアリング経験を蓄積するという。
60m/sの強風や波高24mの高波にも耐える耐荒天性能

出典:龙船风电网
中国華能集団の掲載情報によると、17MW浮体式洋上風力タービン「睿風号」は強力な台風や複雑な海況が頻繁に発生する中国の深海環境向けに設計されており、主要機器と部品はすべて中国国内で生産。風力階級17(56.1~61.2m/s)のスーパー台風や波高24mを超える波にも耐えることができるという。
- 統合設計:1kWあたりのコストを25%以上削減
- インテリジェント制御システム:発電量を3%以上増加
- ハイブリッド試験技術:連動した動的効果を実際の海上条件下で正確にシミュレート
風力タービンと浮体、係留設備の統合設計により、既存プロジェクトと比較して1kWあたりのコストを25%以上削減。インテリジェント制御システムにより、浮体の揺れを効果的に抑制し、発電量を3%以上増加。水槽試験と統合シミュレーションを組み合わせたハイブリッド試験技術により、超大型風力タービン、浮体、係留システムの連動した動的効果を実際の海上条件下で正確にシミュレート。
さらに、「浮体式洋上風力発電システムの縮尺模型水槽試験仕様書」の策定を主導し、中国における国内業界標準のギャップを埋めることにも貢献しているそうです。
洋上風力プロジェクト「陽江三山島一」(Yangjiang Sanshan Island I)

- 設置位置:中国 海陵島から約90km、水深51~56m
- 発電容量:500MW
- 風力タービン:16.7MW×29基(着床式)、17MW×1基(浮体式)
- 風車基礎:着床式および浮体式
- 運転開始:?