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深田サルベージ建設の850トン吊り起重機船「霧島」竣工

深田サルベージ建設の850トン吊り起重機船「霧島」竣工
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深田サルベージ建設の850トン吊り起重機船「霧島」竣工

2026年10月19日、深田サルベージ建設は兵庫県相生市のJMUアムテックで建造していた850トン吊り起重機船「霧島」が予定どおり完成し、9月28日の大安吉日に引き渡しされたことを発表しました。

起重機船「霧島」の船体寸法は長さ76m、幅32.5m、深さ5m。機動性を向上させる仕様として、2本のスパッドとスラスターを装備しており、狭小水域での係留や回頭が出来るというユニークな船体仕様となっている。他にも格納式のフックや外洋航行時(船尾曳)にヨーイングを抑えるためのスケグ(曳航時の直進性を高めるフィン状の構造物)を船首側に設置するなど機動性を向上させる仕様が採用されている。

深田サルベージ建設は起重機船「霧島」の竣工を発表した掲載情報の中で、荷重試験および試運転では計画通りの吊上げ能力と機動性を確認したと述べています。引き渡しを受けて、乗組員も士気を高めており、日本各地の工事で活躍が期待されるとした上で、多くの人に親しまれ、信頼される起重機船となるよう、社員一丸となって安全運航と確実な施工に努めていくとしている。

機動性を向上させる仕様
  • 回航性能の強化
    • フック格納式
    • ジブは船体に対して最適な長さ
    • 外洋航行時(船尾曳)のヨーイングを抑えるため船首側にスケグを設置
  • 低橋梁下の通過:最低高さ海面上35m
  • 狭水域での係留:スパッドとスラスタを装備し、狭水域での1点回頭が可能
曳船「鳴門丸」に曳航される起重機船「霧島」
出典:FUKADA SALVAGE & MARINE WORKS
船名霧島
クレーン能力850トン
長さ76m
幅32.5m
深さ5m
スパッド30m×2基
スラスターポンプジェット式
3.2トン×2基
起重機船「霧島」建造タイムライン
  • 2024年7月
    建造契約締結

    深田サルベージ建設、IHI運搬機械株式会社、株式会社JMU アムテックで建造契約

  • 9月
    建造着手
  • 2025年8月
    安全祈願祭
  • 2026年4月
    命名式および進水式
  • 9月
    引き渡し

船体部分は台船「深令-6500」を改造

台船「深令-6500」
出典:FUKADA SALVAGE & MARINE WORKS

起重機船「霧島」の船体部分は新造ではなく、台船「深令-6500」を使用しているそうです。

台船「深令-6500」を改造してジブクレーン、居住区、ウィンチルーム等を搭載。

深田サルベージ建設の起重機船建造は2003年竣工の「富士」以来

深田サルベージ建設の起重機船建造は、2003年に竣工した3,000トン吊り起重機船「富士」以来、実に23年ぶりとなる。いずれの起重機船も建造から20年以上が経過。

850トンという最大吊り上げ能力は深田サルベージ建設の保有船で言うと、2,050トン吊り「金剛」と600トン吊り「宏栄号」の間に位置する中型起重機船に該当し、地方港湾での揚重作業をターゲットに回航性と機動性を重視しているという。「霧島」は九州地区での配備が予定されており、九州南部の宮崎県と鹿児島県県境付近に広がる火山群の総称である「霧島山」から命名。

クレーン能力船名建造年関連リンク
3,700トン武蔵1974年詳細 記事
3,000トン富士2003年記事
2,200トン駿河1991年詳細 記事
2,050トン金剛1984年記事
850トン霧島2026年(予定)記事
600トン宏栄号1974年
120トンHAKKEI-120
深田サルベージ建設所有のジブ固定式起重機船ラインナップ

建造場所の兵庫県相生から門司へ

起重機船「霧島」のAIS情報によると、2026年10月15日15時30分ごろに建造場所である兵庫県相生市を出港。瀬戸内海を西へ進み、10月17日08時ごろ福岡県北九州市の門司へ到着。

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