「Provence Grand Large」1基目が沖合へ出港
2023年9月11日、フランスの浮体式洋上風力試験プロジェクト「Provence Grand Large」で1基目の浮体式洋上風力タービンが、フォス湾から17km沖合に位置する設置エリアへ向けて曳航されました。
浮体部分の製造はフォス=シュル=メール(Fos-sur-Mer)にあるEiffage Métal造船所でおこなわれ、2023年5月に進水。その後、浮体上部に風力タービンを搭載する作業が進められてきました。浮体式の洋上風力タービン3基を設置する予定で、それぞれの出力は8.4MW。2023年に完成予定。
風力タービンは、日本の石狩湾新港で設置がおこなわれているものと同じSiemens Gamesa製。日本国内に設置されている最大級の風力タービンが海に浮いているというのは驚くべき点。
フランスで浮体基礎に8MW風力タービン組み立て完了
フランス南部の地中海に面したフォス=シュル=メールの沖合に建設が進められている浮体式洋上風力パイロットプロジェクト「Provence Grand Large」で、浮体基礎上に1基目の風力タービンを組み立てる作業が完了。
石狩湾新港で建設中の洋上風車、8月中に設置完了は厳しい?
2023年8月15日、北海道放送(HBC)に掲載された記事で「石狩湾新港洋上風力発電所」が取り上げられていました。ニュース映像では8月15日午後の石狩湾新港として現場の様子が紹介されています。
フォス湾から設置エリアへ曳航される1基目の浮体式洋上風力タービン
浮体式洋上風力試験プロジェクト「Provence Grand Large」
「Provence Grand Large」の概要
- 設置位置:フランス フォス湾から17kmの地中海、水深約100m
- 発電容量:25.2MW
- 風力タービン:Siemens Gamesa SG 8.4-167 DD、8.4MW×3基
- 風車基礎:浮体式、TLP
- 風車形状:ローター直径 167m、ブレード長さ 81.4m
- 完成予定:2023年
出典:Provence Grand Large
フランス初の浮体式洋上風力試験プロジェクト「Provence Grand Large」。洋上風車を設置する場所はフランス南部の地中海に面したフォス=シュル=メール(Fos-sur-Mer)の沖合17km、水深約100mの海域。「Provence Grand Large」の位置付けは、浮体式洋上風力発電所が経済的に実行可能であることの実証を目的とした試験的プロジェクト(pilot project)。
「Provence Grand Large」は2023年に完成する予定。運転を開始すると45,000人の消費電力量に相当する電力を生産するという。

