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11月19日にトルコの港で起きた事故の続報

11月19日にトルコの港で起きた事故の続報
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11月19日にトルコの港で起きた事故の続報

貨物船「MV PALLADA」のAIS情報
貨物船「MV PALLADA」の座礁位置

2023年11月19日、トルコのゾングルダク県にある黒海沿岸の都市カラデニズ・エレーリを襲った嵐により大きな被害が出ています。港内で嵐により船体が真っ二つに分断してしまった貨物船「MV PALLADA」については、事故発生後に記事で取り上げたとおり、船体損傷の程度は大きかったものの乗船していた乗組員13人は救助されて無事という事故でした。

嵐による被害は広範囲に及んでおり、沿岸部以外でも暴風雨や洪水による死傷者が出ているようです。そして、船舶事故に関しても走錨や係留破断などによる衝突事故が数多く発生。なかでも、最も甚大な被害となっているのは貨物船「KAFKAMETLER」。

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嵐により沈没した貨物船「KAFKAMETLER」

貨物船「KAFKAMETLER」の航跡

貨物船「KAFKAMETLER」のAIS情報によると、11月15日にアゾフ海に面したロシアのテムリュクを出港し、トルコのサカリヤ(Karasu)へ向かっていましたが、11月18日18時頃(現地時間)に一転して方向転換しカラデニズ・エレーリへ向けて航行。そして、18日22時頃(現地時間)にはカラデニズ・エレーリ港外に到着。しかし、理由は不明ですが、AISの航跡から推測するとアンカーを投錨して港外で停泊。19日に日付が変わるころから走錨をはじめ、北へ船体が流されたあと、最終的には港の北側にある防波堤に接触した位置を最後にAIS情報は途絶えている。

報道されている情報によると事故当時、貨物船「KAFKAMETLER」には12人が乗船しており、全員行方不明になっていましたが、料理人をしていた乗組員1人の遺体が発見され死亡を確認。依然として残る11人は行方不明となっており、捜索活動が続けられている。

貨物船「KAFKAMETLER」 確認できる最後のAIS情報
船名KAFKAMETLER
総トン数1,866トン
長さ88m
12m
建造年1992年
船籍トルコ
貨物船「KAFKAMETLER」
出典:FleetMon | AIS-Split
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行方不明者を捜索する様子

トルコ内閣の内務大臣を務めるアリ・イェルリカヤ氏は、Xに貨物船「KAFKAMETLER」の行方不明となっている乗組員を捜索する動画を投稿しています。投稿の説明によると、沿岸警備隊や警察などから航空機2機、ヘリコプター1機、ドローン5台に加えて捜索救助隊員177人、潜水士42人が参加して捜索活動にあたっているという。

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