英国初となる完全電動の高速水中翼船が2025年に就航予定

英国初となる完全電動の高速水中翼船が2025年に就航予定

イギリスのフェリー運航会社Red Funnelは、Artemis Technologiesが開発した排出ガスゼロの完全電動高速水中翼船を2025年後半から運航することを発表しました。

イギリス南部のサウサンプトンとワイト島にあるウェスト・カウズを結ぶ約18km（約10海里）の航路に就航予定。Red Funnelは以前から同航路で運航をおこなっていますが、現在就航している「Red Jet 6」「Red Jet 7」という2隻は水中翼船ではなく、ディーゼルエンジンを搭載したウォータージェット推進の高速船。今回、新たに就航予定を発表した完全電動の高速水中翼船はイギリス初になるそうです。

現在、サウサンプトン～ウェスト・カウズ間を運航している高速船2隻

「Artemis EF-24 Passenger」

Artemis Technologiesのプレスリリースによると、導入予定の船は「Artemis EF-24 Passenger」という型式。ウェブサイトに掲載されている標準仕様のスペックで旅客定員150人、巡航速度34ノット、最高速度36ノット、航続距離70海里。超急速充電機能により60分以内のフル充電が可能で、水中翼船として波高2.5mまで航行することが出来るという。

「Artemis EF-24 Passenger」は、Artemis eFoilerという革新的な電気推進システムを搭載した完全電動船。掲載されている画像を見ると、推進方式はウォータージェットではなくプロペラ。