トップサイドを積んだ輸送台船「海洋石油229」を半潜水式運搬船「新光華」へ搭載


2026年7月24日、中国の山東省青島市にある膠州湾でカタールのNFPS(North Field Production Sustainability)プロジェクト向けとなるガス田プラットフォームのトップサイドを積んだ輸送台船「海洋石油229」(HAI YANG SHI YOU 229)を半潜水式運搬船「新光華」(XIN GUANG HUA)へ搭載する作業が完了。
輸送台船にトップサイドを積んだ上で、さらにその輸送台船を半潜水式運搬船に積載するという珍しい作業。中国メディアによると、設置場所であるカタールの洋上で据付条件に制約があるためだと説明されています。恐らく、クレーン船を使用しないフロートオーバーによる施工方法で設置がおこなわれるものと思われる。
NFPSプロジェクトは、天然ガス生産能力の安定化と世界のLNG市場における競争力強化を目指すQatarEnergyにとって極めて重要な戦略的事業。
輸送台船「海洋石油229」の船体寸法は長さ234.7m、幅65m、深さ14.25m。トップサイドの重量は不明ですが、輸送台船「海洋石油229」とトップサイドを合わせた重量は、10万トン近くにおよぶという。この巨大な貨物を中国からカタールへ輸送する半潜水式運搬船「新光華」の船体寸法は長さ255m、幅68m、深さ14.5m。総トン数は84,503トン、載貨重量トン数は97,692トン。
角度を付けた状態で輸送台船「海洋石油229」を積載
半潜水式運搬船「新光華」の貨物を積載する甲板エリアの大きさは長さ208.4m、幅68m。輸送台船「海洋石油229」の方が甲板エリアよりも約30m長い。
理由はよく分かりませんが、今回の積載作業では輸送台船「海洋石油229」を少し斜めにして角度を付けた状態で半潜水式運搬船「新光華」へ積載。位置決めが完了した時点で輸送台船「海洋石油229」と半潜水式運搬船「新光華」のブリッジとの隙間は約2mだったという。
半潜水式運搬船「新光華」のアイランドは移動可能なので撤去することも出来ると思うんですが、巨大な輸送台船「海洋石油229」を所定の位置に積み込みさせる時に、細かい位置決めはウインチによる操船が必要だったのかもしれません。
中国メディアで報じられている画像は、積込作業をおこなっている段階のものなので作業完了時点でどのような感じになっているのか気になるところ。
半潜水式運搬船「新光華」は積込から4日後の2026年7月28日に山東省青島市を出発し、カタールのラスラファン(Ras Laffan)へ向けた航行を開始しています。カタールへの到着予定はおよそ1か月後の8月26日。航行経路を見ると分かりますが、カタールへはホルムズ海峡を通過しないと辿り着けない。大丈夫かな。

出典:Marinetraffic
輸送台船「海洋石油229」

出典:海洋石油工程股份有限公司
| 船名 | 海洋石油229 HAI YANG SHI YOU 229 |
| 長さ | 234.7m |
| 幅 | 65m |
| 深さ | 14.25m |
| 最大積載重量 | 89,000トン |
| スライド進水 | 38,500トン |
半潜水式重量物運搬船「新光華」

出典:COSCO SHIPPING Heavy Transport
| 船名 | 新光華 XIN GUANG HUA |
| 総トン数 | 84,503トン |
| 載貨重量トン | 97,692トン |
| 長さ | 255.0m |
| 幅 | 68.0m |
| 深さ | 14.5m |
| 甲板深度 | 16.0m(最大) |
| DPS | DP-2 |
| 建造年 | 2016年 |
【追記】積込完了後の画像
僅かに角度を付けて輸送台船「海洋石油229」が積まれていますが、ほぼ平行に近い状態。よく見ると、半潜水式運搬船「新光華」のアイランド部分は船幅より外側へ張り出して取り付けられているようです。このプロジェクト向けに改造が施されたのかもしれません。




出典:X | 人民日報 People’s Daily(@PDChinese)