1,200トン吊りSEP起重機船「海峰1003」レグ延長アップグレード完了
2026年6月16日、中交海峰風電発展(CCCC HAIFENG WIND POWER DEVELOPMENT)の1,200トン吊りSEP起重機船「海峰1003」(HAI FENG 1003)のアップグレードが完了。
アップグレードの主要内容は、レグの延長と改良。レグ長さは従来の89.7mから99.7mへ10m延長されたようですが、レグの改良については何をおこなったのか不明。アップグレードにより、運用水深範囲が大幅に拡大し、水深の深い海域や複雑で過酷な海況下における船体昇降作業の安定性が著しく向上したと報じられていることから、レグ延長に加えてレグ下端のパイルシューに関する改修がおこなわれた可能性が高そう。
アップグレード後、延長したレグによる傾斜試験や船体昇降試験など複数の試験を順次実施。レグ延長後の船体重心は設計基準に適合しており、十分な安定性が実測データで確認された。船体昇降システムはスムーズに作動し、レグへの応力は均等に分散され、電気・油圧システムおよび機械全体に十分な安全冗長性が備わっているため、複雑な深海環境下における大型風力タービン設置や深海基礎工事など、様々な作業に適応可能だという。
SEP起重機船「海峰1001」もアップグレード予定
中交海峰風電発展が所有するSEP起重機船「海峰1001」(HAI FENG 1001)もアップグレードが予定されている。
SEP起重機船「海峰1001」は、2023年9月に竣工。アップグレード前の現行スペックは長さ133.8m、幅50m、深さ11m、レグ長さ130m、最大作業水深70m。4,500m2の甲板スペースには出力15MWの風力タービン2セット分を搭載可能。2,500トン吊りのメインクレーンと380トン吊りの補助クレーンを搭載。
アップグレード内容はレグ延長17m、補助フックの吊り上げ容量を500トンから1,000トンへ増強、左舷側でブレードラックを取り付けるための船体補強。
一般的なSEP起重機船だと船尾側に設置するブレードラックを舷側に設置するというユニークな仕様はとても興味深い。
関連 2,500トン吊りSEP起重機船「海峰1001」アップグレード計画
1,200トン吊りSEP起重機船「海峰1003」

| 船名 | 海峰1003 (HAI FENG 1003) |
| 総トン数 | 11,056トン |
| クレーン能力 | メイン:1,200トン 補助:360トン |
| 長さ | 127.57m |
| 幅 | 40.8m |
| 深さ | 7.2m |
| 建造場所 | Qinshi Jiamei Energy Technology (Nantong) |
| 建造年 | 2019年12月 |