Amazonがドイツ沖の洋上風力「Gennaker」で600MWのPPA締結
2026年6月19日、AmazonはSkyborn Renewablesとドイツ沖の「Gennaker Offshore Wind Farm」に関する600MWのPPA(Power-Purchase-Agreement:電力購入契約)を締結したと発表。ドイツにおける単一PPAとしては過去最大規模。
「Gennaker Offshore Wind Farm」は、ドイツのフィッシュラント=ダルス=ツィングシュト半島から北へ約15kmのバルト海でSkyborn Renewablesが開発を進めており、Siemens Gamesa製の風力タービン「SG 14-236 DD」63基と洋上変電所2基を設置する計画。総発電容量は976.5MW。
Skyborn Renewablesは「Gennaker Offshore Wind Farm」を初期段階から開発し、2025年12月に建設許可を取得。資金調達完了後、2026年夏に建設が開始される予定で、2028年末頃に稼働開始が見込まれている。このプロジェクトは、ドイツが2030年までに洋上風力発電設備容量を30GWに拡大するという目標達成に大きく貢献するとともに、バルト海におけるドイツ国内再生可能エネルギー発電の多様化を通じてエネルギー安全保障を強化する。
Skyborn Renewablesによると、「Gennaker Offshore Wind Farm」へのプロジェクト投資額は約30億ユーロ、日本円に換算すると約5,550億円(1ユーロ=185円として換算)にのぼるという。風力タービンを支えるモノパイルは設置エリアから40kmのロストックにあるEEW SPCで製造し、ドイツ国内のサプライチェーンを強化。地域雇用と長期的な経済効果をもたらす。
AmazonがSkyborn Renewablesと締結した600MWのPPAは、「Gennaker Offshore Wind Farm」の総発電容量976.5MWに対して約61%にあたる。長期的な電力購入により、Skyborn Renewablesは建設を進めるための資金的な確実性を確保。
Amazonのドイツにおける再生可能エネルギーPPAは1.3GW超

Amazonにとって今回のPPAは、ドイツにおける再生可能エネルギーに関する最大規模の電力購入契約。既存プロジェクトを含めて12のプロジェクトで構成されるAmazonのドイツにおける再生可能エネルギーポートフォリオは、総容量1.3GWを超えるという。
Amazonはヨーロッパで最も多くの再生可能エネルギーを購入している企業であり、2019年に策定した”The Climate Pledge”(気候変動対策への誓約)において、Amazonは2040年までにカーボンニュートラルを達成することを明言している。このコミットメントの一環として、AmazonはCO2フリー電力を電力網に供給する新たなエネルギープロジェクトを推進し、自社の事業運営と各国のエネルギーシステムの両方を長期的に強化している。
Gennaker Offshore Wind Farm

| 名称 | Gennaker Offshore Wind Farm |
| 設置位置 | ドイツ フィッシュラント=ダルス=ツィングシュト半島から北へ約15km |
| 発電容量 | 976.5MW |
| 基礎構造 | 着床式、モノパイル |
| タービンメーカー | Siemens Gamesa |
| 風力タービン | 9MW → SG 14-236 DD |
| 設置基数 | 103基 → 63基 |
| 運転開始 | 2028年 |
| 事業者 | Skyborn Renewables |
| その他 | 洋上変電所2基 |