Cadeler11隻目となるSEP起重機船「Wind Ace」引き渡し
2026年7月17日、CadelerはA-classとして2隻目で自社の運航するSEP起重機船として11隻目となる「Wind Ace」の引き渡しがおこなわれたことを発表しました。
SEP起重機船「Wind Ace」の建造開始を意味する鉄鋼切断式(First Steel Cutting Ceremony)がおこなわれたのは、2年前の2024年7月18日。中遠海運重工(COSCO SHIPPING Heavy Industry)傘下の中遠船務(啓東)海洋工程(COSCO (Qidong) Offshore)での2年間にわたる建造期間中は、延べ350万時間以上の作業時間で休業を伴う労働災害ゼロを達成。優れた安全実績を記録し、予定通りかつ予算内で引き渡しがおこなわれた。
SEP起重機船「Wind Ace」は、「Wind Ally」に続いてCadelerのA-classとして2隻目。船体寸法は長さ152.2m、幅60m、深さ12m、レグ長さ119m。船尾に4MWのアジマススラスター4基、船首に2.2MWの格納式アジマススラスター2基と3MWのトンネルスラスター3基を搭載しており、DP2の自動船位保持装置(DPS)を備えている。Huisman製のメインクレーンは最大吊り上げ能力3,300トン、揚程は甲板上180m、ブームを拡張すると揚程200m。
引き渡し後は「East Anglia TWO」へ動員予定
Cadelerはプレスリリースで、引き渡し後のSEP起重機船「Wind Ace」をイギリス沖の「East Anglia TWO」へ動員予定であることを明らかにしている。
Cadelerは「East Anglia TWO」で風力タービンおよび基礎の輸送・設置を担当。SEP起重機船「Wind Ace」は、XXLサイズのモノパイル設置から風力タービン設置へと、短期間で仕様の切り替えが可能な特長を有しているという。この特長については以前から気になっていましたが、どのような仕組みのことを言っているのか、詳細は不明。実施工の様子を見ればわかるのでしょうか・・。気になる。
3,300トン吊りSEP起重機船「Wind Ace」

出典:Cadeler
| 船名 | Wind Ace |
| クレーン能力 | 3,300トン |
| 揚程 | 180m (ブーム拡張時:200m) |
| 長さ | 152.2m |
| 幅 | 60m |
| 深さ | 12m |
| レグ長さ | 119m |
| 最大作業水深 | 70m |
| スラスター | アジマス:4MW×4基 格納式:2.2MW×2基 トンネル:3MW×3基 |
| 速力 | 11ノット |
| 甲板スペース | 5,600m2 |
| 甲板強度 | 15トン/m2 |
| DPS | DP2 |
| 宿泊設備 | 130人 |
CadelerのSEP起重機船 建造状況
| 船名 | 建造番号 | クレーン能力 | 着工 | 起工 | 進水 | 引き渡し(予定) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Wind Peak (P-class①) | N1063 | 2,600トン | 2022年6月 | 2023年7月 | 2024年1月 | 竣工 2024年8月 |
| Wind Pace (P-class➁) | N1064 | 2,600トン | 2023年2月 | 2024年2月 | 2024年6月 | 竣工 2025年3月 |
| Wind Ally (A-class①) | N1130 | 3,300トン | 2023年9月 | ? | 2025年1月 | 竣工 2025年9月 |
| Wind Ace (A-class➁) | N1131 | 3,300トン | 2024年7月 | 2025年9月 | 2025年12月 | 竣工 2026年7月 |
| Wind Apex (A-class③) | N1149 | 3,300トン | 2025年7月 | 2026年7月 | ― | (2027年上半期) |
| Wind Maker (M-class①) | No.3306 | 2,600トン | ? | 2024年3月 | 2024年6月 | 竣工 2025年1月 |
| Wind Mover (M-class➁) | No.3307 | 2,600トン | ? | 2024年11月 | ? | 竣工 2025年11月 |
P-calssの2隻およびA-classの3隻は、中国のCOSCO SHIPPING HEAVY INDUSTRYで建造。M-classの2隻は、韓国のHanwha Ocean(旧 大宇造船海洋:DSME)で建造。