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2022年を振り返る 注目度の高かったニュース記事

2022年を振り返る 注目度の高かったニュース記事

 2022年も多くの出来事がありました。

 当ブログで取り扱った記事の中で、注目度が高かったニュース記事=PV数の多かった記事を調査。

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#12 台湾で「GREEN JADE」のクレーン設置を行う「海翔」

「海翔」による「GREEN JADE」クレーンジブの設置

 2022年8月頃、台湾南部の高雄市にある台湾国際造船 高雄造船所で建造中の自航式4,000トン吊りクレーン船「GREEN JADE」のクレーン設置を行った日本最大の起重機船「海翔」。日本と台湾との移動では、半潜水式重量物運搬船「INNOVATION WAY」に「海翔」を載せて運ぶという方法が取られたことも注目されたポイント。

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#11 奄美大島の沖でクレーン船が座礁 乗組員8人全員をヘリで救助

奄美大島沖で座礁したクレーン船「第八瑞穂丸」

 2022年10月25日に奄美大島沖合で起きたクレーン船「第八瑞穂丸」の座礁事故。海上保安部のヘリコプターにより乗組員8人全員が救助されました。事故から10日後の11月3日には、座礁したクレーン船内に残っていた燃料油の抜き取り作業が行われています。

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#10 中国で世界最大級24,000TEUのメガコンテナ船誕生

24,000TEUコンテナ船「Ever Alot」

 2022年6月22日、中国船舶工業集団(CSSC)傘下の滬東中華造船で、中国で初となる世界最大規模の24,000TEUコンテナ船「Ever Alot」の引き渡しが行われました。「Ever Alot」は、Evergreenが建造予定の ”Evergreen A-class” と呼ばれる13隻のコンテナ船シリーズの7隻目。これまでに建造された6隻は韓国のサムスン重工で建造。7隻目の「Ever Alot」を含む残り7隻は、いずれも中国の上海にある湖東中華造船、江南造船所で建造予定。

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#9 ノルウェーで建設中 世界最大の浮体式洋上風力「Hywind Tampen」

世界最大の浮体式風力発電所「Hywind Tampen」
出典:Equinor

 ノルウェー西部の沖合140km、北海に建設中の浮体式洋上風力「Hywind Tampen」。Siemens Gamesaの8.6MW風車11基が設置される予定で発電容量は94.6MW。2020年10月に建設が開始され、2022年内中に稼働する予定でしたが、設置する11基の風車のうち4基のタワー部材について不具合が見つかり、全基運転開始は2023年に延期されている。

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#8 中国の润邦海洋が日本企業と洋上風力発電プロジェクトの契約締結

出典:南通润邦海洋工程装备有限公司

 2022年9月24日、润邦海洋は日本の企業と洋上風力発電プロジェクトの契約を結んだことを発表。日本側の企業名や洋上風力発電プロジェクトの名称については説明無いので詳細不明。契約した内容は、”洋上風力基礎杭と補助コンポーネント”の提供。国外からの注文は初になるという。

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#7 香港沖で沈没した作業船はクレーン船「福景001」

 2022年7月2日の午前7時25分頃(現地時間)、香港沖の南シナ海で乗組員30人を乗せた2,000トン吊りクレーン船「福景001」が沈没する事故が発生。事故当時の現場海域は台風3号の影響で大時化おおしけ。船体は2つに割れ、沈没。直近のニュース記事によると乗組員30人の内4人は救助されましたが、25人の死亡を確認、残る1人の乗組員は現在も行方不明のまま。

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#6 八戸沖座礁船の撤去完了は来年末へ 撤去方法はチェーンプラーに変更

 2021年8月に青森県八戸港の沖で座礁した木材チップ専用船 CRIMSON POLARIS(クリムゾン・ポラリス)。その後、船体が2つに折れて分断、船首部分の撤去は1か月後の2021年9月に完了しましたが、船尾部分は今なお座礁したままになっている。2023年1月に撤去作業は完了する予定でしたが、引き揚げ作業を行う起重機船「海翔」は八戸港に到着したものの荒天が続き作業が出来る海象状況では無かったため、「海翔」は帰港し予定が仕切り直しになっていた。

 そして、大型起重機船を使用しない「チェーンプラー」と呼ばれる装置を使った方法に撤去方法を変更。予定通り準備作業が進めば2023年10月頃から機関室の引き揚げが行われ、2023年12月末に作業を完了する予定。

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#5 GEが特許侵害によりアメリカでのHaliade-X製造・販売禁止に

出典:GE Renewable Energy

 2022年9月7日、SIEMENS GAMESAがGEに対して起こしていたアメリカでの風力タービンの特許裁判において、マサチューセッツ州地区の米国連邦裁判所でGEの製品であるHaliade-Xが米国内での製造・販売禁止という裁定が下された。ただし、既存プロジェクトで受注している「Vineyard Wind 1」(806MW)、「Ocean Wind 1」(1.1GW)については、判決から除外されており、GEがSiemens Gamesaに特許使用料を支払うことで、米国内での販売を許可。「Vineyard Wind 1」でGEが支払う特許使用料は1MWあたり30,000ドル、806MW×3万ドル=2,418万ドル。日本円に換算すると約34億6千万円(1ドル=143円として)。

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#4 1,600トン吊りSEP起重機船「CP-16001」完成間近

インドネシアのPaxOcean Graha造船所で建造中のSEP起重機船「CP-16001」

 このSEP起重機船「CP-16001」の建造進捗は強い関心を持ってチェックしていましたが、年内の完成・引き渡しアナウンスが無くて残念です。予定では、2022年9月に完成・引き渡しでした。

 1,600トン吊りのクレーンを搭載するSEP起重機船「CP-16001」は、五洋建設・鹿島建設・寄神建設の3社による共同出資会社「PKYマリン株式会社」(出資比率 五洋:65%,鹿島:30%,寄神:5%)が保有・運営を行う。

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#3 清水建設の世界最大級SEP船が進水

2022年10月に完成した2,500トン吊りの自航式SEP起重機船「BLUE WIND」

 清水建設が建造費400億円、技術開発などのコストを含めると約500億円という巨額を投じて建造した自航式SEP起重機船「BLUE WIND」。兵庫県相生市にあるジャパンマリンユナイテッドで建造が進められ、2022年10月に完成。現在は、広島県呉市周辺で習熟訓練を行っており、2023年3月から富山県入善町での3MW風車3基のモノパイル打設から風車タービン設置、その後に石狩湾新港洋上風力発電施設で8MW風車14基の設置が予定されている。2023年も「BLUE WIND」の動きに注目。

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#2 大林組・東亜建設工業の1,250トン吊りSEP起重機船建造中?

Googleマップ3D表示による建造中のSEP起重機船「柏鶴」

 神奈川県のJMU横浜事業所で建造している大林組と東亜建設工業のSEP起重機船。搭載されるクレーンは、Huisman製で1,250トン吊り。日本企業が建造している他のSEP起重機船に比べてオフィシャル情報が極端に少なく、船体寸法などはほぼ不明。2023年4月に完成予定。

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#1 観光船「KAZU1」の捜索へ向け「新日丸」出動

海底から引き揚げられた観光船「KAZU1」

 2022年4月23日に発生した知床観光船沈没事故。およそ8か月後の12月15日、国の運輸安全委員会は事故原因をほぼ特定できたとして「経過報告」を公表。船の沈没につながる致命的な要因として挙げられたのは、船首甲板部ハッチからの浸水。

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最後に

 最後まで読んで頂きありがとうございます

 最も注目度が高かったのは、やはり北海道で起きた知床観光船沈没事故に関する記事でした。それ以外の記事については、国内で動き始めた洋上風力建設に欠かせないSEP起重機船の建造に関する記事のPVが多いという結果。

 2023年は、2022年以上に「海に関するニュース」を分かりやすい記事で届けることを心掛けてブログ運営を継続していきます。

 来年もどうぞを宜しくお願いします

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