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2023年を振り返る 注目度の高かったニュース記事

2023年を振り返る 注目度の高かったニュース記事

2023年も過ぎてしまえばあっという間に感じますが、様々な出来事がありました。2023年に投稿した記事の中からPV数トップ20を紹介。

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  1. #20 投資額300億円、東洋建設が自航式ケーブル敷設船建造を発表
  2. #19 どこかで一度は見たことがある珍しい船がスクラップに
  3. #18 石垣島沖に座礁したままの貨物船 積荷流出で国内最大サンゴ礁が被害
  4. #17 ドイツでライン川の閘門に内陸貨物船が衝突
  5. #16 五島沖風力で不具合 戸田建設、業績予想を純利益38億円下方修正
  6. #15 ASEAN首脳会談の最中、インドネシアで元日本のフェリーが火災
  7. #14 富山県入善町沖で使用するモノパイルが完成し中国から出荷
  8. #13 SEP起重機船吊り上げ能力ランキング【世界TOP8】
  9. #12 女川町の離島を結ぶ「出島架橋」、秋に起重機船で一括架設の予定
  10. #11 全長114.2m 前澤友作さんのメガヨットがドイツで進水
  11. #10 大林組と東亜建設工業のSEP船「柏鶴」完成 船体仕様など公開
  12. #9 1,600トン吊りSEP起重機船「CP-16001」
  13. #8 中国の寧波沖で衝突によりコンテナ船水没、コンテナ40個以上流出
  14. #7 清水建設のSEP船「BLUE WIND」初任務へ向け いざ日本海へ
  15. #6 島が丸ごと基地に 馬毛島で国内最大規模の基地整備事業
  16. #5 バハマ沖で100人以上の乗客を乗せたフェリーが沈没
  17. #4 洋上風力に関係する船の事故
  18. #3 コンテナ船「ONE ORPHEUS」スエズ運河で舵故障により衝突
  19. #2 RORO船「すおう」松山市沖合で岩礁接触により浸水、全員救助
  20. #1 今治沖の貨物船「白虎」引き揚げ作業 本格的に開始

#20 投資額300億円、東洋建設が自航式ケーブル敷設船建造を発表

総トン数19,000トン
長さ150m
28m
深さ12m
喫水7m(最大)
ケーブル容量9,000トン
甲板面積2,500m2
宿泊設備90人
DPSClass 2
クレーン250トン、150トン
(動揺低減機能付き)
その他の設備ヘリデッキ
4点係留装置
2×ROV システム
バッテリー蓄電
ケーブル敷設船の仕様
自航式ケーブル敷設船の完成イメージ
出典:TOYO CONSTRUCTION

2023年12月8日、東洋建設は自航式ケーブル敷設船の建造について、開催された取締役会において決議したことを発表、完成・引き渡し時期は2026年上期の予定。

3日後の12月11日にはイタリアの造船会社フィンカンティエリ傘下のVARDが東洋建設との造船契約締結を発表し、船体建造をルーマニアのVard Tulcea shipyardでおこない、その後ノルウェーにあるVARDの造船所へ移されて最終艤装と引き渡しがおこなわれる予定を明らかにしました。

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#19 どこかで一度は見たことがある珍しい船がスクラップに

外洋調査プラットフォーム「R/P FLIP」
出典:FLIP by Scripps Institution of Oceanography, on Flickr

ネット画像などで多くの人が一度は見たことがあるのではないでしょうか。

特異な船体構造により、洋上で垂直に起き上がることが出来る外洋調査プラットフォーム「R/P FLIP」。しかしながら建造から61年が経過しており、2023年8月3日にサンディエゴから解体・リサイクル施設へ向けて曳航が開始されたそうです。

廃船になる「R/P FLIP」の一部は処理施設に向けて出港する前に取り外され、今後は既設の桟橋で使用されるという。使用されるのは調査時に機器を吊り下げていたクレーンのブームのような形状のもの1本。これまでおよそ60年に渡って活躍した外洋調査プラットフォームに対する敬意を表して、普段利用する桟橋に設置。

船名R/P FLIP
長さ108m
7.93m
喫水水平時:3.83m
垂直時:91.4m
推進装置無し
建造年1962年
外洋調査プラットフォーム「R/P FLIP」
出典:FLIP “flipping” by Scripps Institution of Oceanography, on Flickr
ユニークな船内設備
出典:Inside FLIP by Scripps Institution of Oceanography, on Flickr
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#18 石垣島沖に座礁したままの貨物船 積荷流出で国内最大サンゴ礁が被害

2023年1月24日、石垣島に向かっていたパナマ船籍の貨物船「XIN HAI ZHOU 2」が強風により流されて沖縄県の竹富島沖で座礁する事故が発生。救助要請を受けた海上保安本部がヘリコプターで現場に駆けつけ、座礁から約3時間半後に中国人の乗組員19人全員を救助。けが人はいなかった。

船体は日本最大のサンゴ礁海域である「石西礁湖せきせいしょうこ」に座礁し、破損した船体からは積荷のヤシガラ流出が確認され、サンゴ礁や周辺海域への環境被害が懸念される事態に。

座礁船の撤去作業は2023年7月中旬に開始され、当初工程では2024年2月に撤去完了予定でしたが、台風6号の影響で船体分断されていることが8月4日に確認されました。そして、8月15日に開催された座礁船撤去作業に関する説明会で撤去期間が3ヵ月延長され、2024年5月までかかることが明らかにされています。

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#17 ドイツでライン川の閘門に内陸貨物船が衝突

2023年11月11日午後2時頃(現地時間)、全長110mの内陸貨物船「LA PRIMAVERA」がドイツのライン川にある閘門に衝突する事故が発生。幸いなことに人的被害は出なかったものの、2つある閘室のうち1つが使用できない状態に。

事故後の11月13日に発表された情報では、損傷した重量74トンのゲートを撤去し、新たなゲートを製造・設置する必要があり、計画・製造・設置という一連の作業にはおよそ1年間かかるとみられているそうです。

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#16 五島沖風力で不具合 戸田建設、業績予想を純利益38億円下方修正

半潜水型スパッド台船「フロートレイザー」に1号機の浮体を積み込み
出典:TODA CORPORATION

2023年5月9日、戸田建設は「五島市沖洋上風力発電事業」において製作中の浮体構造に不具合が発見され再製作などの費用が大幅に増加するとして、2023年3月期において約95億円の減損損失を計上すると発表。2022年10月末に発表した2023年3月期の連結業績予想には、既に約32億円の減損損失を見込んでいたため業績修正への影響は63億円の減損損失増加としている。この時に発表された2023年3月期の通期連結業績予想では純利益を109億円とし、前回予想から38億円下方修正した。

2023年9月22日には、”浮体構造部の不具合”により運転開始時期をこれまでの2024年1月から2年延期となる2026年1月になることを明らかにした。

設置予定の浮体式洋上風車8基のうち長崎県五島市の福江港にある製作ヤードで製作中の浮体に関しては不具合事象の確認と原因究明および対策工法の検討を実施し、是正措置をおこなう。問題なのは、すでに海上に設置している3基の浮体式風車。こちらの3基については、設置している3基のうち1基を福江港岸壁に陸揚げし、浮体構造部の健全性を検証したうえで、残りの設置済浮体2基の取扱いについて判断する予定。

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#15 ASEAN首脳会談の最中、インドネシアで元日本のフェリーが火災

2023年9月6日午前10時50分頃(現地時間)、インドネシアのジャワ島西部にある港に係留していたフェリー「MUTIARA BERKAH I」で火災が発生。ちょうど同じ頃、火災が起きた港からおよそ100km離れたインドネシアの首都ジャカルタでは、第26回ASEAN首脳会議が開催されていました。

フェリー「MUTIARA BERKAH I」は港で乗客や車両などの乗船が完了し、出港準備が整った直後に火災が発生。事故当時、フェリーには車両135台と乗員乗客合わせて159人が乗っており、5人が病院に救急搬送されたそうです。

フェリー「MUTIARA BERKAH I」は、2017年まで日本で運航していた「フェリーあざれあ」。1994年に竣工し、「フェリーしらかば」とともに新潟港-小樽港航路に就航。その後、敦賀港-新潟港-秋田港-苫小牧東港の寄港便へ配船され、2017年3月13日に引退。

「MUTIARA BERKAH I」
出典:X | @rofer_id
「フェリーあざれあ」
出典:Wikipedia | Tanimachi77 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
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#14 富山県入善町沖で使用するモノパイルが完成し中国から出荷

完成したモノパイルなどの部材を積んだ「DONGBANG GIANT NO 3」
出典:南通润邦海洋工程装备有限公司

富山県入善町の横山地区沖で計画が進められている洋上風力発電所で使用するモノパイル3本や補助コンポーネントなど風力タービンの基礎部材が完成し、運搬船「DONGBANG GIANT NO 3」に積み込まれ、日本への出荷がおこなわれました。

モノパイルなどの基礎部材製造をおこなったのは、中国の南通润邦海洋工程装备有限公司(ROC,Nantong Rainbow Offshore & Engineering Equipments Co., Ltd.)。2022年9月に润邦海洋は日本の企業と洋上風力発電プロジェクトの契約を結んだことを発表していましたが、日本側の企業名や洋上風力発電プロジェクトの名称については伏せられていました。

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#13 SEP起重機船吊り上げ能力ランキング【世界TOP8】

洋上風車設置作業に特化したSEP起重機船。世界的に洋上風力発電所の建設が拡大する中で設置作業をおこなうSEP起重機船の建造ラッシュも継続中。当サイトで紹介したSEP起重機船だけでも、2023年に11隻の完成・引き渡しがおこなわれています。日本の企業からも五洋建設・鹿島建設・寄神建設の3社による共同出資会社 PKYマリン株式会社 の1,600トン吊りSEP船「CP-16001」、大林組と東亜建設工業の共同建造による1,250トン吊りSEP船「柏鶴」が2023年に完成しました。

2023年9月に作成したSEP起重機船吊り上げ能力ランキング【世界TOP8】では、記事作成時に完成していたクレーン能力1,600トン~3,200トンのSEP起重機船8隻を紹介。まだ数カ月しか経過していませんが、その後完成したSEP起重機船によりランキングは既に変動しています。急速に発展している最中なので状況の変化も目まぐるしい。

順位船名クレーン能力
1Voltaire3,200トン
2BLUE WIND2,500トン
Longyuan Zhenhua 6hao2,500トン
4Bai He Tan2,000トン
LongYuanZhenhuaSanHao2,000トン
6CP-160011,600トン
Aeolus1,600トン
Bold Tern1,600トン
順位船名クレーン能力
1Voltaire3,200トン
2BLUE WIND2,500トン
Longyuan Zhenhua 6hao2,500トン
NEW Seaway Ventus2,500トン
NEW 海峰10012,500トン
6Bai He Tan2,000トン
LongYuanZhenhuaSanHao2,000トン
8NEW 海峰10021,800トン
9CP-160011,600トン
Aeolus1,600トン
Bold Tern1,600トン
NEW 華西16001,600トン
NEW 中天311,600トン
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#12 女川町の離島を結ぶ「出島架橋」、秋に起重機船で一括架設の予定

2023年の中でも強く印象に残っている宮城県女川町の離島 出島と本土を結ぶ出島架橋事業での「海翔」による架設作業。日本最大の起重機船「海翔」による一括架設という珍しい作業でしたが、女川町による架設作業のLIVE配信という前例の無い試みのお陰でリアルタイムにその瞬間を見られた方も多いのではないでしょうか。

基地港から女川町への「海翔」回航時から天候に悩まされ、到着後もなかなか作業できる海象に恵まれず予定していた当初工程よりも日程は遅れましたが、全国からの注目を一身に浴びながら起重機船「海翔」は中央径間架設を完了。「海翔」による架設作業が終わった今も2024年末の完成を目指して引き続き作業がおこなわれています。

YouTubeの女川町公式チャンネルに投稿されている中央径間架設作業に関する動画は、5時間におよぶLIVE配信の無編集動画しか今のところありません。しかし、時期は不明ですが編集されたものが投稿されるそうなので楽しみに待っています。投稿されれば記事でも紹介しますので乞うご期待!

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#11 全長114.2m 前澤友作さんのメガヨットがドイツで進水

2023年3月8日、ドイツのシャハト=アウドルフ(Schacht-Audorf)にあるルーセン造船所(Lürssen Kröger Werft)で実業家の前澤友作さんが建造する全長114.2mのメガヨット進水式がおこなわれました。

進水時の完成予定は1年半後ということだったので、順調に建造が進めば2024年9月頃に完成すると思われる。

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#10 大林組と東亜建設工業のSEP船「柏鶴」完成 船体仕様など公開

2023年5月12日、大林組と東亜建設工業は共同で建造を行っていたSEP起重機船が、2023年4月に完成したと発表。当初は1,000トン吊りクレーンへ増強が可能な800トン吊りクレーンを搭載したSEP船を2020年10月に完成・引き渡し予定で建造する計画でしたが、2020年9月に計画変更を発表。搭載するクレーンを1,250トン吊りに増強しそれに伴う船体の補強を行った上で2023年4月に完成・引き渡しを延期していました。

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#9 1,600トン吊りSEP起重機船「CP-16001」

1,600トン吊りSEP起重機船「CP-16001」
出典:PENTA-OCEAN CONSTRUCTION

2023年9月27日、五洋建設、鹿島建設、寄神建設の3社は共同で建造を進めていた1,600トン吊りSEP起重機船「CP-16001」が完成し、引き渡しされたことを発表。インドネシアのバタム島にあるPaxOcean Graha造船所で建造され、引き渡し式は9月8日に行われていた。

国内のSEP起重機船としては4隻目。当初は2022年9月に完成・引き渡し予定だったので丸1年遅れて完成。2023年10月初旬に半潜水式重量物運搬船「RED ZED I」に搭載され、インドネシアから長崎へ移動。2023年11月から「北九州響灘洋上ウインドファーム」で稼働中。

SEP起重機船「CP-16001」
  • 2019年11月
    建造を発表

    投資額は約185億円

  • 2020年1月
    建造契約、船舶保有会社設立

    SEP起重機船の保有・運営は、共同出資会社「PKYマリン株式会社」(出資比率 五洋:65%、鹿島:30%、寄神:5%)が行う

  • 2020年10月
    起工

    建造場所はインドネシアのバタム島にあるGraha造船所

  • 2021年12月
    進水
  • 2022年9月
    完成・引き渡し(当初予定)
  • 2023年4月
    稼働開始(当初予定)
  • 2023年9月
    完成・引き渡し
  • 2023年11月
    稼働開始

    「北九州響灘洋上ウインドファーム」で基礎工事の一部と風力タービン設置をおこなう予定

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#8 中国の寧波沖で衝突によりコンテナ船水没、コンテナ40個以上流出

2023年7月17日午前10時16分頃、中国の浙江省寧波市沖で船舶同士の衝突事故が発生。衝突したのはコンテナ船「新遠隆6」(XIN YUAN LONG 6)とケミカルタンカー「港龍発展」(GANG LONG FA ZHAN)。コンテナ船の方は衝突による損傷で浸水し、船体が水没。積荷のコンテナのうち、少なくとも40個が海に流出。コンテナ船の乗組員は全員、巡視船により移送されており無事。

事故以降の報道が無いので事態がどのように収束したのか不明ですが、AIS情報を確認するとコンテナ船「新遠隆6」(XIN YUAN LONG 6)の最終ポジション付近に ”XYL6 WRECK” というAid to Navigation(航路標識)が表示されていたので沈没したままになっていると思われる。

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#7 清水建設のSEP船「BLUE WIND」初任務へ向け いざ日本海へ

出典:SHIMIZU CORPORATION

2022年10月の完成・引き渡し以降、長らく広島の江田島・呉周辺で施工に向けた準備や習熟訓練をおこなっていたSEP起重機船「BLUE WIND」。2023年3月18日、「入善洋上風力発電所」での初作業に向けて広島を出港。90mという長いレグを搭載しており、桁下制限のため関門海峡を通航することが出来ないので九州南端を通る経路で石川県の七尾港へ回航しました。

SEP起重機船「BLUE WIND」呉-七尾 間の航行経路
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#6 島が丸ごと基地に 馬毛島で国内最大規模の基地整備事業

鹿児島県の種子島から西へ12kmの位置にある馬毛島まげしまで国内最大規模の基地整備事業により島を丸ごと自衛隊の訓練施設として整備する巨大事業が進行中。

事業の目的は、南西防衛の拠点として自衛隊施設を整備することに加え、米軍によるFCLP(Field-Carrier Landing Practice、空母艦載機着陸訓練)のための施設を確保するという理由。防衛省の事業概要によると、年間を通じてアジア太平洋地域で恒常的に活動を行っている米空母の存在は、この地域を安定させる上で極めて重要な抑止力、対処力となっており、その運用維持にはFCLPが不可欠だという。現在、FCLPは暫定的に硫黄島で実施されており、空母艦載機の拠点である岩国飛行場から遠く、緊急着陸用の飛行場が確保できないため、安全性に大きな懸念があることから、恒久的な FCLP 施設の確保が安全保障上の重要かつ喫緊の課題となっている。

工事開始当初から注目度の高さからなのか、軽微な事故でも報道で取り上げられているため、とても事故が多く起きているという印象を意図的に植え付けられている様な気もします。規模の大きな現場なので作業に従事する人数も多く、何より海上工事を施工する海象条件が厳しいため必然的に事故の件数は増えてしまうのかも。

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#5 バハマ沖で100人以上の乗客を乗せたフェリーが沈没

2023年11月14日、カリブ海のバハマ沖で100人以上の乗客を乗せたフェリーの沈没事故が発生。乗客の多くは浸水し傾き始めた船から海へ飛び込んで付近の船舶に救助されましたが、残念ながら乗客の女性1人が死亡。

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#4 洋上風力に関係する船の事故

世界で起きた洋上風力に関係する7件の事故について紹介した記事。記事を動画にしてYouTubeへ投稿していますので、そちらの方が見やすいかと思います。

記事で紹介している洋上風力に関係する7件の事故
  • 風力タービンブレード落下
  • SEP起重機船転覆
  • ジャケット基礎杭打設時のパイルラン
  • 台風によるクレーン船沈没
  • 作業員輸送船が風力タービンに衝突
  • 貨物船が風力タービンに衝突
  • 貨物船が風力タービンに衝突 その2
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#3 コンテナ船「ONE ORPHEUS」スエズ運河で舵故障により衝突

タグボートの支援により航路へ復帰するコンテナ船「ONE ORPHEUS」
出典:Suez Canal Authority

2023年12月6日、スエズ運河を航行していたコンテナ船「ONE ORPHEUS」が舵故障により操舵不能となって運河内の航路端にある設備に衝突する事故が発生。

故障した舵の修復や衝突による船体損傷の確認がおこなわれた後、コンテナ船「ONE ORPHEUS」はタグボートの支援により航路へ復帰して通航を再開。「ONE ORPHEUS」の衝突事故により後方で停船していた6隻の船舶については、南へ向かう船舶通過後に新スエズ運河から元のスエズ運河航路へコースを変更し通航。そのため、今回の事故によるスエズ運河通航への影響は出なかったとスエズ運河庁は述べている。

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#2 RORO船「すおう」松山市沖合で岩礁接触により浸水、全員救助

2023年11月21日未明、福岡県の博多から山口県の岩国へ向かって航行していた全長約180mのRORO船「すおう」(SUOU)が愛媛県松山市沖で座礁する事故が発生。座礁により浸水した船体は右舷船首が沈み、傾いた状態に。船には乗組員など12人が乗船していましたが、座礁後に救命いかだへ避難して全員無事。

無人になった船体は一時漂流状態となったあとタグボートにより屋代島南側の小泊湾へ曳航され、約1ヶ月間にわたり座礁による損傷の応急措置を実施。RORO船「すおう」が曳航可能な状態にまで復旧された12月22日に福岡県北九州市の門司港へ向け曳航を開始、翌日の23日に到着。今後、船内に積まれていた自動車およそ100台と部品などの荷下ろしがおこなわれたあと、船体の修繕作業に入る予定。

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#1 今治沖の貨物船「白虎」引き揚げ作業 本格的に開始

2023年に投稿した記事で最もPV数が多かったのは「白虎」引き揚げに関する記事。

2021年5月に来島海峡で発生した貨物船「白虎」とケミカルタンカー「ULSAN PIONEER」の衝突事故により水深60mの海底に沈没した「白虎」。「ULSAN PIONEER」は船首部が破損したものの沈没せず、乗組員も無事でしたが、貨物船「白虎」の方は衝突後に沈没、船長ほか乗組員11人のうち3人が死亡、1人が負傷。

沈没した場所が災害時に物資を輸送するときに使う「緊急確保航路」に指定されていたため、引き揚げ要請に従い全長約180mという巨大な船体を海底60mから引き揚げるという壮大なサルベージプロジェクトが実行されました。

水深60mの海底からチェーンプラーを艤装した台船2隻で「白虎」を引き揚げるというだけでも驚きでしたが、そこから大型起重機船「武蔵」「第50吉田号」2隻で反転させた上、自船浮力を確保して曳航するという一連の作業はとても興味深いものでした。

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最後まで読んで頂きありがとうございます🙇

「海に関するニュース」を分かりやすい記事で皆様に届けることを心掛けてブログ運営を今年も1年間おこなってきました。

2023年に投稿した記事数は721。年間の合計PV数は27万PV。年始には月間1万PVそこそこでしたが、12月には月間4万PVへ増加。これもすべて見て頂いている皆様のおかげです。ありがとうございます。

2024年も引き続き記事の投稿、ブログ運営を継続したい気持ちはあるんですが、来年度になると私事の生活環境変化によって、記事を書く絶対的な時間が確保できなくなるかもしれません。とは言え、投稿頻度が少なくなってもブログは継続しくつもりなので、今後ともを宜しくお願いします。

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