座礁した「にらいかないⅡ」、燃料タンク内の油抜き取り作業完了
2026年7月1日、RORO船「にらいかないⅡ」を所有・運航する琉球海運株式会社は座礁事故に関して第5報を発表。
利島の島民および関係者へのお詫びからはじまる第5報の発表情報では、離礁に向けた作業として7月1日00時50分にRORO船「にらいかないⅡ」の燃料タンク内にある油の抜き取り作業が完了し、作業に伴う油の流出もなかったことを明らかにした。天候状況や安全確認を踏まえ、関係者と協議のうえで慎重に対応し、今後も離礁作業を順次進めるとしている。
RORO船「にらいかないⅡ」が東京都の伊豆諸島北部に位置する利島で座礁したのは、2026年6月19日03時30分ごろ。乗船している17人にケガなどは無い。
RORO船「にらいかないⅡ」座礁事故に関するタイムライン
- 2026年
6月19日座礁事故発生大阪府の南港から東京に向かって航行中、03時30分ごろ利島西岸で座礁
- 6月21日日本サルヴェージの救助船「航洋丸」が現場に到着
- 6月25日台風接近に伴い、離礁作業を一旦中止して乗組員及び関係者の退避を実施
- 6月27日台風8号(ヒーゴス)、台風7号(メーカラー)通過
- 7月1日燃料タンク内の油抜き取り作業完了
今後の台風情報

出典:気象庁ホームページ (https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#contents=typhoon)
7月1日時点で南シナ海およびマーシャル諸島にそれぞれ熱低低気圧が発生しており、7月2日には台風へと発達する見込み。気象庁発表の台風情報で南シナ海にある熱帯低気圧aはそのまま中国大陸へ向かうためRORO船「にらいかないⅡ」への影響はほぼ無さそうですが、熱帯低気圧bは発達しながら西北西へ進む予報となっており、利島付近が強風域(平均風速15m/s以上)や暴風域(平均風速25m/s以上)に直接入る可能性は低いものの、台風によるうねりは到達することが予想されるため、少なからず影響はありそう。
6月27日に台風7号(メーカラー)が利島付近を通過した時の波浪によるRORO船「にらいかないⅡ」の船体破損の程度は不明ですが、離礁作業が長期におよぶことで浸水や油の流出といった被害拡大が懸念されます。
RORO船「にらいかないⅡ」

出典:SAIKI HEAVY INDUSTRIES
日本海事協会(ClassNK)に登録されているRORO船「にらいかないⅡ」のRegister of Ship
- Owner(船主):RYUKYU KAIUN KAISHA(琉球海運株式会社)
- Manager(運航会社):RYUKYU KAIUN KAISHA(琉球海運株式会社)
- Shipbuilder(建造):SAIKI HEAVY INDUSTRIES CO., LTD.(
佐伯重工業株式会社)
| 船名 | にらいかないⅡ (NIRAIKANAI II) |
| 総トン数 | 11,687トン |
| 載貨重量トン数 | 7,763トン |
| 長さ | 181.51m |
| 幅 | 26m |
| 深さ | 18m |
| 船種 | RO-RO CARGO/VEHICLES |
| 船籍 | 日本 |
| 建造年 | 2017年11月 |