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五洋建設とケイライン・ウインド・サービスが船舶管理等に関する協業を発表

 五洋建設とケイライン・ウインド・サービスが洋上風力の建設・保守分野における船舶管理等に関する協業について覚書を締結。

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洋上風力の建設・保守分野における船舶管理等に関する協業

洋上風力建設・保守分野における船舶管理等に関する協業について | 2022年08月25日

2022年 [What’s new] – 五洋建設 (penta-ocean.co.jp)

 今回発表された”洋上風力建設・保守分野における船舶管理等に関する協業”。具体的にはどんな業務が該当するのでしょうか?

作業船の曳航

 五洋建設が現在保有又は今後保有する予定のSEP起重機船は以下の3隻。

船名クレーン能力建造又は保有時期
CP-8001800トン吊り2019年建造
CP-16001 1,600トン吊り 2022年9月建造予定
Sea Challenger 1,600トン吊り2025年春
DEME所有を日本船籍化

 「Sea Challenger」以外は非自航船タイプなので移動する時には曳船が必須。なのでその曳船の運航・保守・船員の管理業務について。

SOV船の運用

洋上多目的作業船「かいこう」(6,000PS)
出典:”K”Line Wind Service

 SOV船(Service Operation Vessel)と呼ばれる洋上支援船の運用。基本的には洋上風力建設の時よりも建設後の保守、メンテナンスの時に活躍するイメージですね。

SOV船とは?

 SOV船とは、Service Operation Vesselと呼ばれる洋上支援船。

 洋上風力発電所のメンテナンス技術者を複数の洋上風車に派遣する為に多数の宿泊設備を持ち、一定期間洋上での活動が可能な洋上支援船。

 本船と洋上風車の距離を常時安全に保つため、ダイナミックポジショニングシステム(DPS:自動船位保持装置)を搭載。また本船から洋上風車プラットフォーム上に技術者を安全に渡すため、波等による船体動揺を吸収するモーション・コンペイセイション(Motion Compensation)機能をもつ特殊なギャングウェイ(Gangway) を搭載する。

必要な新造船の建造

今後もケーブル敷設船等、洋上風力建設の競争力強化に必要な作業船を拡充する予定です

2022年 [What’s new] – 五洋建設 (penta-ocean.co.jp)

 まだまだ洋上風力建設に必要だけど国内にはいなかったり、隻数が少ない作業船は色々あります。今後、新造される作業船の曳航業務やDP性能があり特殊なギャングウェイを搭載したSOV船の建造などについても協業を前提に検討するそうです。

 現在計画されている洋上風車の設置場所は海岸線から近い位置なので、SOV船に関しては、必要になる時期はまだ先の話。ですが、いずれ沖合数十kmで洋上風車の建設が始まってくると必要。港から出て帰ってくるだけで1日経ってしまうようでは仕事にならないですもんね。

洋上風力建設に関する協業関係

清水建設

五洋建設

日本郵船

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