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日本初、商船三井の洋上風力向け内航モジュール船「WIND WHALE」引渡

日本初、商船三井の洋上風力向け内航モジュール船「WIND WHALE」引き渡し
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日本初、商船三井の洋上風力向け内航モジュール船「WIND WHALE」引き渡し

出典:龙de船人

2026年6月26日、中国の江蘇省泰州市にある泰州三福重工集団有限公司(Taizhou Sanfu Ship Engineering)で商船三井(Mitsui O.S.K.Lines)向けに建造していた内航モジュール船(甲板輸送船)「WIND WHALE」の引き渡しおよび命名式がおこなわれました。

モジュール船「WIND WHALE」の船体設計を手掛けているのは、ドイツのHeavylift@Sea。中国メディアで報じられている情報によると、船体寸法は長さ149.9m、幅30m、深さ8.72m、載貨重量トン数(DWT)は13,000トン、設計速力は12.9ノット。

日本初となる内航モジュール船による洋上風力基礎部材輸送

モジュール船「WIND WHALE」は竣工後、JFEエンジニアリングが操業を開始した岡山県笠岡市のモノパイル製造工場から、国内の洋上風力発電建設予定地に向けて洋上風力基礎の内航海上輸送に従事。商船三井ドライバルクの管理のもと、商船三井内航が運航予定。

洋上風力基礎部材の輸送をおこなう日本初の内航モジュール船になるという。

全面フラットなフラッシュデッキにより多様な積み降ろしに対応

新造モジュール船は、先行する欧州市場で実績を積んだ最新デザインをベースに設計されており、非自航台船と比較して高い耐候性能を有することに加え、DPS(自動船位保持装置)を搭載し、貨物を風車建設サイトのSEP船へ直渡しすることも検討可能。

モジュール船の貨物を搭載する甲板は、突起の無い全面フラットなフラッシュデッキとなっており、モノパイルやタワー、ブレード、ナセル、浮体基礎といったあらゆる風車部材を船尾および舷側からSPMT(自走式多軸台車)を用いて直接積み込むことが可能。小型タンクを複数配置するバラストタンクのレイアウトと、革新的なベンチレーション(集中通気)設計の採用により、すべての通気管は上部構造物の後部隔壁へと導かれるため従来デッキ上に設置される通気管を完全に排除。有効積載面積の最大化に加えて、区画化されたバラストタンクシステムによりトリム(船体の前後傾斜)やヒール(左右傾斜)を迅速に調整でき、荷役および航行の全工程を通じて船体の安定性を確実に維持する。

信頼性の高い二重冗長構成

推進・制御システムは、信頼性の高い二重冗長構成を採用。

独立した2基の電気推進ユニットが互いにバックアップとして機能し、一方のシステムで万が一不具合が生じても、もう一方が即座に引き継ぐことで、基本的な船体制御を途切れさせることなく継続。2基のバウスラスターにも冗長化機構が組み込まれており、片方のユニットが故障した場合でも、確実な横方向の操船能力を維持。これにより狭水道の航行、港内での操船、およびDP(自動船位保持)作業時の安全性が大幅に向上し、外洋航行や複雑な海象条件下での運用に向けた強固な基盤となる。

ABBのDC(直流)可変周波数技術を採用

中核となる電力システムには、ABBのDC(直流)可変周波数技術を採用。

DCバスバーとバッテリーエネルギー貯蔵システムを革新的に統合することで、電力供給の安定性とエネルギー効率を大幅に向上。NOx(窒素酸化物)低減のためのSCR(Selective Catalytic Reduction:選択的触媒還元)システムを備えた4基の可変周波数発電機を船首側の機関室に集中配置し、最も厳しい国際的な環境排出基準への適合を実現。

さらに、航路最適化アルゴリズムとインテリジェントなエネルギー効率管理プラットフォームが高度に統合されており、デジタル技術を駆使して推進出力、エネルギー貯蔵システムの充放電サイクル、負荷配分を動的かつ最適に制御。推進システムを常に最高効率の範囲内で稼働させることができる。このアプローチにより、燃料消費と排出ガスを削減しつつ航続距離を大幅に延ばすことが可能となり、運航コストの効率化と環境規制への適合を実現している。

「WIND WHALE」の現在地

出典:Marinetraffic

内航モジュール船「WIND WHALE」のAIS情報を確認すると、建造場所の江蘇省泰州市高港区にある泰州三福重工集団有限公司の桟橋に停泊していました。日本への回航が待ち遠しい。

内航モジュール船(甲板輸送船)「WIND WHALE」

内航モジュール船(甲板輸送船)「WIND WHALE」
出典:龙de船人
船名WIND WHALE
載貨重量トン数13,000トン
長さ149.9m
30m
深さ8.72m
船籍日本
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