全長150m、洋上風力向け内航モジュール船「WIND WHALE」竣工式
2026年7月29日、長崎水辺の森公園の出島岸壁で商船三井(Mitsui O.S.K.Lines)の内航モジュール船(甲板輸送船)「WIND WHALE」の竣工式がおこなわれました。
内航モジュール船「WIND WHALE」は、中国の江蘇省泰州市にある泰州三福重工集団有限公司(Taizhou Sanfu Ship Engineering)で建造。2026年6月に中国で引き渡しおよび命名式がおこなわれた後、7月に入って日本へ回航し、7月5日に長崎県長崎市の柳埠頭へ到着。
日本海事協会(ClassNK)で船級登録されており、船体寸法は長さ149.9m、幅30m、深さ8.72m、総トン数は9,920トン、載貨重量トン数(DWT)は12,709トン、船籍港は長崎。船体設計を手掛けているのは、ドイツのHeavylift@Sea。
日本初となる内航モジュール船による洋上風力基礎部材輸送
今後は洋上風力基礎部材の輸送をおこなう日本初の内航モジュール船として、JFEエンジニアリングが操業を開始した岡山県笠岡市のモノパイル製造工場から、国内の洋上風力発電建設予定地に向けて洋上風力基礎の内航海上輸送に従事。商船三井ドライバルクの管理のもと、商船三井内航が運航予定。
洋上風力において先行する欧州市場で実績を積んだ最新デザインをベースに設計されており、非自航台船と比較して高い耐候性能を有することに加え、DPS(自動船位保持装置)を搭載し、貨物を風車建設サイトのSEP船へ直渡しすることも検討可能。
貨物を搭載する甲板は、突起の無い全面フラットなフラッシュデッキとなっており、モノパイルやタワー、ブレード、ナセル、浮体基礎といったあらゆる風車部材を船尾および舷側からSPMT(自走式多軸台車)を用いて直接積み込むことが可能。小型タンクを複数配置するバラストタンクのレイアウトと、革新的なベンチレーション(集中通気)設計の採用により、すべての通気管は上部構造物の後部隔壁へと導かれるため従来デッキ上に設置される通気管を完全に排除。有効積載面積の最大化に加えて、区画化されたバラストタンクシステムによりトリム(船体の前後傾斜)やヒール(左右傾斜)を迅速に調整でき、荷役および航行の全工程を通じて船体の安定性を確実に維持する。
7月30日に「WIND WHALE」 一般公開


竣工式がおこなわれた長崎水辺の森公園では、翌日の2026年7月30日に内航モジュール船「WIND WHALE」の一般公開が予定されている。
商船三井のInstagram投稿によると、一般公開では「WIND WHALE」の船内見学会に加え、水中ロボット操作体験やドローン体験、海の環境について学べるカードゲームなど、子どもから大人まで楽しめるプログラムを開催するという。
内航モジュール船(甲板輸送船)「WIND WHALE」

出典:Marinetraffic | Hayato_Miyanomori
- Owner(船主):Mitsui O.S.K. Lines, Ltd.(株式会社商船三井)
- Bareboat Charterer(裸傭船者):MOL Drybulk Ltd.(商船三井ドライバルク株式会社)
- Manager(運航会社):TAIYO SANGYO TRADING & MARINE SERVICE LTD.(太洋産業貿易株式会社)
- Shipbuilder(建造):Taizhou Sanfu Ship Engineering Co., Ltd.(
泰州三福重工集団有限公司)
| 船名 | WIND WHALE |
| 総トン数 | 9,920トン |
| 載貨重量トン数 | 12,709.4トン |
| 長さ | 149.9m |
| 幅 | 30m |
| 深さ | 8.72m |
| 船籍 | 日本 |
| 船籍港 | 長崎港 |
| 建造年 | 2026年6月 |


