ULSTEINが次世代モノパイル設置船「U-STERN」を発表

2023年4月24日、ULSTEINは次世代モノパイル設置船「ULSTEIN U-STERN」を発表。
洋上風力タービンの大型化に伴い、サイズアップしていくモノパイル基礎の設置について重大な課題に直面しているとした上で、その解決策としてDPを搭載した船体に巨大なモノパイルの輸送・建て起こし・設置という一連の動作を安全でスマートに行える「ULSTEIN U-STERN」という船舶設計ソリューションを導入。
特徴は船体のくぼみ

大きな特徴は船尾側に施された船体の ”くぼみ”。
掲載記事では、”くぼみ” の形状と位置はクレーンや関連する機器と調和するように数値流体力学と運動解析を考慮した上で微調整されていると述べている。
さらに、2年以上の研究開発によりDP制御下でのモノパイル設置に関して、従来の作業船側面で設置作業をするよりも「ULSTEIN U-STERN」の方が大きな利点を得られるという。
「ULSTEIN U-STERN」の利点
- 動作が25%減少したことによる操作性の向上
- ”くぼみ” による優れた波の遮蔽
- モノパイルの制御された建て起こし
- 天候変化によるDP操作電力50%削減
- 横方向のモノパイル輸送と建て起こしに関する港内及び洋上での課題回避
最後に挙げられている ”横方向のモノパイル輸送” に関しては、確かに巨大なモノパイルを船体に対して横方向に積み込むとかなりの長さがオーバーハングしてしまうので危険と言えるのかもしれない。


出典:DEME
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