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革新的なC1 Wedge Connectionの洋上テストに成功

革新的なC1 Wedge Connectionの洋上テストに成功着床式

 Heerema Marine ContractorsとC1 Connections BVは、洋上風力タービンに使用できる「C1 Wedge Connection」と呼ばれる接続技術の洋上テストに成功。新技術を使用して建てられたタワーは「Arcadis Ost I」で設置する風車タービンのダミータワーとして使用。

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C1 Wedge Connection

「C1 Wedge Connection」で接続したタワー
出典:Heerema

 C1 Connections BVは、「C1 Wedge Connection」の開発と商業利用をおこなうオランダの民間企業。「C1 Wedge Connection」の開発は、デルフト工科大学と協力し2017年初頭に開始。開発当初からオランダ企業庁(RVO,Rijksdienst voor Ondernemend Nederland)の支援を受けている。

 👆上の画像に映る青いタワーの接続に「C1 Wedge Connection」と呼ばれる接続技術が使用されています。作業しているのはHeerema Marine Contractorsが所有する14,200トン吊りクレーン船「Thialf」。設置したタワーは、バルト海の洋上風力発電所「Arcadis Ost I」でこれから設置が行われる27基のV174-9.5 MWを甲板上で仮組み立てする時に必要となる。

Wedge = 楔くさび

(左)従来型のフランジ接続、(右)「C1 Wedge Connection」による接続
出典:C1 Connections
「C1 Wedge Connection」による接続
出典:C1 Connections

 従来型のフランジ接続では延長する方向に対してフランジが垂直ですが、「C1 Wedge Connection」は延長方向とフランジが平行。そして、ボルトナットでフランジを締め付けて固定するのではなく、楔形の形状をした専用の部材を使用して固定。

“Wedge”という言葉の意味は”楔(くさび)”

楔(くさび)とは?

楔(くさび)とは、断面が鋭角のV字形をなす木片や金属片。これをほかの物体に押し込むと、くさびの両側面に垂直な方向に大きな力が生じるので、物体を割り広げるのに使われる。また逆に側面に垂直な方向に大きい力が加わっても、くさびを押し出す方向には小さい力しか働かないので、2物体を固着させるのにも使われる。

クレーン船「Thialf」によるタワー接続

その他の「C1 Wedge Connection」に関する動画

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