ブラジルで湖に浮かぶ高さ56mのクリスマスツリー倒壊、1人死亡

ブラジルで湖に浮かぶ高さ56mのクリスマスツリー倒壊、1人死亡 事件・事故
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ブラジルで湖に浮かぶ高さ56mのクリスマスツリー倒壊、1人死亡

2024年12月16日、ブラジルのリオデジャネイロ州マリカーで湖に浮かぶ高さ56mの水上クリスマスツリーが倒壊する事故が発生。

水上クリスマスツリーは、クリスマスイベントに向けてアラチャティバラグーン(Lagoa de Araçatiba)で準備が進められており、来場者用のデッキとウォーターショーを備え、12月18日にオープンする予定でした。

SNSに投稿されている水上クリスマスツリー倒壊の瞬間映像には、高さ56mの水上クリスマスツリーが一瞬で倒壊する恐ろしい様子が映されてます。事故に巻き込まれた21歳の作業員が死亡し、他の作業員2人が負傷。

マリカー市議会は水上クリスマスツリー再設置中止を決定

マリカー市の発表【2024年12月17日】

Árvore em Araçatiba não será remontada, anuncia prefeito Fabiano Horta

(アラチャティバのツリーは再組み立てされないとファビアーノ・オルタ市長が発表)

出典:https://www.marica.rj.gov.br/noticia/arvore-em-aracatiba-nao-sera-remontada-anuncia-prefeito-fabiano-horta/

水上クリスマスツリー倒壊事故を受けてマリカー市が発表した声明によると、マリカー市議会は水上クリスマスツリーを再び設置しないことを決定し、市のクリスマスプログラムを中止したという。

発表の中で事故を引き起こした嵐の風速は時速77km(約21.4m/s)を超える珍しいものだったとした上で、マリカー市長は市当局が気象通報を迅速に公表したことを強調。マリカー政府は死傷者が出た事故に対して哀悼の意を表し、調査をおこなうとともに犠牲者の家族に支援を提供しています。

荒天に耐えられる構造では無かった可能性

倒壊した水上クリスマスツリーの映像を見ると、ツリーは組立台船の甲板上に載せられていたようです。

台船はツリー下側とほぼ同じくらいの大きさしかなく、喫水も小さいことから高さ56mという重心の高いツリーを載せた時の安定性を検証しているのか疑問を感じます。風が無い状態であれば湖の中なので波はほぼ無く問題ないと思いますが、強風に対する抵抗性は低そう。

常時設置ではなくイベント向けにスポットで設置することに加えて、湖内に設置するという運搬工程を考慮して組立台船を選択したことが想定されますが、台船の安定性や高さのあるツリーを補強する控えを取ろうと思うともう少し組立台船の形状を大きくする必要があるように思います。

水上クリスマスツリーによるイルミネーションは今年が初めてではなく、これまでにも同様の方法でやっている様なので、過去のイベントではたまたま運よく事故が起きなかったということだったのかもしれない。

過去の水上クリスマスツリー
出典:YouTube | EXPEDIÇÃO BRASIL DE FRENTE PARA O MAR (Luiz Lunardelli)(@expedicaobrasildefrenteparaoma

【動画】水上クリスマスツリー倒壊の瞬間

【動画】水上クリスマスツリーを建設する過去の映像

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