ジブラルタル沖の貨物船「OS 35」船尾ブロックの浮上に成功

ジブラルタル沖の貨物船「OS 35」船尾ブロックの浮上に成功 事件・事故
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ジブラルタル沖で座礁した貨物船「OS 35」撤去の概要

 2022年8月にジブラルタル沖でLNGタンカー「Adam LNG」と衝突し、その後に浅瀬で座礁した貨物船「OS 35」の撤去作業が最終局面を迎えているようです。まずは、貨物船「OS 35」撤去作業の概要を確認。

 撤去作業は、座礁により破損した船首側から2番目と3番目の船倉の間で船体を分割して撤去が進められています。船尾ブロックは気密性が保持されており、排水により浮上させることができるという。ですが、船首ブロックはそのままの状態で浮上させることができず、これまでの準備作業で浮上に向けて気密性を高める作業と吊り上げ用のリフティングツール取り付けが行われてきました。

 浮上させた船尾ブロックと一定の浮力を持たせた上でクレーン船により吊り上げる船首ブロックは、半潜水式バージに搭載する予定。使用する半潜水式バージはオランダに本拠を置き、おもに沈船や座礁船などの撤去を国際的におこなう KOOLE Contractors が所有する全長159mの「FJORD」。今回の撤去作業全体を指揮しているのも KOOLE Contractors。

撤去した船体を搭載する半潜水式バージ「FJORD」(非自航式)

船名FJORD
総トン数20,027トン
載貨重量トン24,500トン
長さ159.24m
45.5m
深さ9.0m
半潜水喫水19.0m
半潜水式バージ「FJORD」
出典:KOOLE Contractors

撤去作業のスケジュール

 当初の予定では、2023年5月末の期限で完全撤去というスケジュールでしたが、2023年5月11日にジブラルタル港湾局(Gibraltar Port Authority)が明らかにした撤去工程は、6月16日に撤去完了が遅れるというものでした。修正された撤去工程と現状の進捗を比較するとさらに工程は遅れているようですが、撤去作業中の事故や油の流出などは報告されていないことを考慮すると仕方ないのかもしれません。思った通りに進むほど、簡単な作業では無いということでしょう。

2023年5月11日更新の撤去工程
  • 5月29日
    船尾ブロックの浮上
  • 6月2日
    クレーン船を使用して船首ブロック吊り上げ開始
  • 6月16日
    撤去完了
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ジブラルタル沖の貨物船「OS 35」船尾ブロックの浮上に成功

浮上させることに成功した貨物船「OS 35」船尾ブロック
出典:HM Government of Gibraltar

 2023年6月16日に更新されたジブラルタル自治政府(HM Government of Gibraltar)の発表によると、6月15日の木曜日に船尾ブロックの浮上に成功。船尾ブロックをより安定させるための作業が続けられており、船尾ブロックの安定が確認されたあと、船首ブロックの吊り上げを開始するそうです。

 そして、撤去作業は安全かつ着実なペースで進んでいると述べている。

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