Jパワーなど14社共同で浮体式洋上風力技術研究組合設立、活動開始
2024年3月15日、Jパワーなど14社は共同で浮体式洋上風力技術研究組合「FLOWRA」(Floating Offshore Wind Technology Research Association)を設立し、活動開始を発表しました。
日本国内における浮体式洋上風力発電商用化のコストとリスクを低減させる技術開発に共同で取り組み、浮体式洋上風力発電の広域かつ大規模な商用化を実現するとともに、海外市場も視野に入れた国内産業を創出することを目的として設立。研究活動を通じて、浮体式洋上風力発電の社会実装を見据えた技術開発を推進するという。
設立の背景として、日本の洋上風力発電は諸外国と比べてもコストが高い一方、浅い海域が少ない日本では欧州と異なり着床式よりも浮体式の導入余地が大きいとされており、浮体式を中心とした洋上風力発電の早期コスト低減・大型化を行い、導入拡大を図る必要があるようです。
現在、国内では商用規模として初の浮体式洋上風力発電所「五島市沖洋上風力発電事業」の建設が進められていますが採用されている浮体構造はスパー式。日本での施工を考えた時に地理的条件や施工方法など、広く普及しやすいものではない。浮体構造に限らず、着床式に比べて設置場所の水深が深くなる浮体式における送電技術など、各社が個別に研究開発してきた技術を集約することで国際的な競争力を高め、商用化につながる基盤技術の早期確立につながることを期待しています。
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