インドネシアのバリ島沖合2kmを航行中にフェリー「MUTIARA TIMUR I」で火災が発生。乗員乗客合わせて262人が乗船していましたが、救助されて全員無事。火災の消火活動による大量の放水で船体が大きく傾き、車両など115台を乗せたままフェリーは転覆。火災で転覆したフェリー「MUTIARA TIMUR I」は、2016年までオーシャン東九フェリーとして東京港-徳島港-新門司港の航路に就航していた。
2016年まで日本で就航していたフェリーがバリ島沖で炎上、転覆
フェリー「MUTIARA TIMUR I」で火災が発生したのは、2022年11月16日午後。インドネシアのジャワ島 東にあるKetapangを出港し、ロンボク島 西のLembarに向かって航行中にバリ島 東の沖合2kmの場所で火災が発生。
火災発生時、フェリーには乗客237人、乗員25人の合計262人が乗船していましたが救助に駆け付けた救助船やボートに移動して全員無事。
翌日の11月17日、無人となったフェリーは大きく傾き転覆。フェリーには115台の車両が搭載されたままとなっており、転覆した原因は火災を鎮火するために大量の放水が行われたことによるとみられている。
フェリー「MUTIARA TIMUR I」の概要
フェリー「MUTIARA TIMUR I」は、全長166m、幅25m、深さ8.4m、総トン数11,523トン、旅客定員は401人。1991年に日本の大分県にある佐伯重工業株式会社で建造。
2016年まで日本で就航していた「おーしゃんいーすと」
フェリー「MUTIARA TIMUR I」が1991年に大分県の造船所で建造された時の船名は「おーしゃんいーすと」。
1991年から2016年まで東京港 – 徳島港 – 新門司港の航路に「オーシャン東九フェリー」として就航していた。2016年1月24日の新門司港到着をもって引退し、売船されてインドネシアに。
かつて日本の海で活躍していたフェリーだったという事実を知ると事故が他人事とは思えなくなりますが、火災・転覆という大事故にもかかわらず犠牲者がでなかったことが幸いです。
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