笠岡沖で沈没の漁業取締船「白鷺」引き揚げ、保管場所へ移動
2024年6月10日、岡山県笠岡沖で沈没した漁業取締船「白鷺」の船体を引き揚げる作業がおこなわれました。引き揚げ作業は午前9時頃に始まり、約1時間後には船の全体が海上に姿を現した。船内の排水や破損した部分の修復をした上で6月11日に保管場所へ移動させる予定。
漁業取締船「白鷺」が笠岡沖で座礁・沈没したのは、5月21日。事故当時、取り締まり活動のため広島県の尾道港から兵庫県淡路島の洲本港に向けて航行しており、乗船してた乗組員14人は救助されて無事。その後、船体に残っている油の抜き取り作業が実施され、5月27日に終了しています。
水深約19mの海底から沈没した漁業取締船「白鷺」の船体を引き揚げたのは、深田サルベージ建設の2,200トン吊り起重機船「駿河」。引き揚げの相番作業をおこなっていたのは、前田組所有の160トン吊りクレーン船「MARINE160」。
漁業取締船「白鷺」は長さ42.5m、幅6.7m、総トン数149トンですが船体重量が何トンなのかは不明。見た目から想像する限りでは、300トンくらい・・かな。
引き揚げ時点では、移動させる予定の保管場所がどこなのか公表されていません。船体が完全に水没してしまっているため、エンジンや搭載機器など大部分の搭載設備は復旧が困難な状況だと思いますが、使える部分は回収して残りはスクラップになるんでしょうか。保管場所に到着した後、「白鷺」の船体がどうなるのか気になるところです。
160トン吊りクレーン船「MARINE160」
船名 | 駿河 |
クレーン能力 | 2,200トン |
長さ | 90m |
幅 | 41m |
深さ | 7m |
160トン吊りクレーン船「MARINE160」
船名 | MARINE160 |
クレーン能力 | 160トン |
長さ | 45m |
幅 | 18m |
深さ | 3m |
水産庁の漁業取締船「白鷺」
船名 | 白鷺 |
総トン数 | 149トン |
長さ | 42.5m |
幅 | 6.7m |
最大搭載人員 | 20人 |
建造年 | 2005年3月 |
事故発生からのタイムライン
- 2024年
5月21日座礁事故発生、その後船体は沈没 - 5月27日漁業取締船「白鷺」の油抜取り作業終了
- 6月10日船体引き揚げ
6月9日に予定していた引き揚げ作業は天候不順のため延期
- 6月11日保管場所へ船体移動
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