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アメリカで第二次世界大戦中に建造されたタグボート引き揚げ

アメリカで第二次世界大戦中に建造されたタグボート引き揚げ 事件・事故
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アメリカで第二次世界大戦中に建造されたタグボート引き揚げ

タグボート「Mazapeta」が沈没したカリフォルニア州ストックトン北西にあるサンワーキン川デルタ

2024年1月14日、アメリカのカリフォルニア州ストックトン北西にあるサンワーキン川デルタで沈没したタグボート「Mazapeta」の引き揚げ作業がおこなわれました。

タグボート「Mazapeta」が建造されたのは1943年8月、今から80年以上も前になる。アメリカ海軍で1976年まで就役し、退役後も1998年までサンフランシスコの商業曳航会社で稼働していたという。しかし、沈没前の直近7年間はサンワーキン川デルタで係留されており、2023年9月4日に沈没。タグボート「Mazapeta」が沈没した原因は特定されていないようですが、船齢80年以上ということそして、長期間同一場所で係留されていたということから船体のどこかで浸水が始まり沈没に至ったことが想像される。

引き揚げがおこなわれた要因として、船内に燃料など合わせて1,600ガロン(約6,000L)の油が積まれていたため、油流出による周辺環境への被害拡大を防ぐために引き揚げる必要があったようです。

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250トン吊りクレーン船「D.B. Pacific」による引き揚げ作業

まず、タグボート「Mazapeta」引き揚げに向けて船内に積まれた1,600ガロン(約6,000L)の油を抜き取る作業がおこなわれました。アメリカ沿岸警備隊(United States Coast Guard)の発表によると、今回のサルベージプロジェクトにおいて約600ガロン(約2,300L)の油と26,000ガロン(約98,000L)の油水混合物が回収されたそうです。

無数のホースによって排水がおこなわれるタグボート「Mazapeta」を吊り上げているのは、カリフォルニア州アラメダに拠点をおくPower Engineering Construction所有の250トン吊りクレーン船「D.B. Pacific」。吊り上げに使用している吊具はチェーンではなくワイヤー、そして袋で折り返しての4点吊り。玉掛けをおこなう潜水士の負担を軽減するために水中部分で船体を吊り上げるワイヤーとフック側のワイヤーを分けてシャックルにより連結しているようです。それにしても濁った川の水で視界が悪い状態の中、極太ワイヤーを仕込んだ潜水士の方は大変だったことでしょう。

船内の油抜き取りが終わり、引き揚げられたタグボート「Mazapeta」は現在、ストックトン市が管理をおこなっており、今後は同じカリフォルニア州にあるヴァレーホ(Vallejo)へ移動して最終処分される可能性が高いそうです。

最終的に作業が完了した画像が無いので断定はできませんが、タグボート「Mazapeta」は気中に引き揚げられた訳ではなく水面まで引き揚げられた後、水密処理またはコンプレッサーによる継続的な浮力確保がおこなわれ、浮いている状態なんだと思います。

250トン吊りクレーン船「D.B. Pacific」
出典:Power Engineering Construction

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