中国で最大ケーブル運搬能力10,000トンというケーブル設置船の起工式が行われ、建造が開始されたようです。建造費用は2億5千万元、日本円に換算すると約50億円。建造期間は16カ月ということなので完成予定は2024年3月。
中国で最大積載能力1万トンのケーブル設置船 建造開始
2022年11月9日、江蘇省南通市にある江蘇海新海運重工業有限公司でケーブル設置船の起工式(Keel Laying、キール敷設)が行われ、建造が開始されたようです。
建造されるケーブル設置船は、長さ106.2m、幅37.2m、深さ8.6m、宿泊設備60人でケーブル積載量が最大10,000トン。船型はバージタイプで非自航式ですが、前後に1,900kWのスラスターを各2基、合計4基のスラスターがあり、DP-1クラスの自動船位保持装置を搭載している。
DPSを搭載していますが、海岸際の浅瀬で作業する時はアンカーによる係留で操船できるように係留ウインチも搭載されている。
建造費用は50億円
中国の記事によると、ケーブル設置船建造プロジェクトに投資された金額は2億5千万元。日本円に換算すると1元=20円として、約50億円。全体の建造期間は16カ月ということなので、起工式を建造開始とすると完成は2024年3月の予定。起工式以前に建造期間の開始が設定されていることもあり得るのでもっと完成は早くなる可能性がありますが。
積載能力5,000トンのケーブル設置船「Qi Fan 9」(启帆9)
中国では、以前にも2018年9月に完成したケーブル積載量5,000トンのケーブル設置船を建造している。船型は今回建造しているものと同型のバージタイプ。
このケーブル設置船の船名は「Qi Fan 9」(启帆9)。全長110m、幅32m、深さ6.5m。
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