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スウェーデンの港に真空技術を利用した自動係留システム初導入

スウェーデンの港に真空技術を利用した自動係留システム初導入 船舶
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スウェーデンの港に真空技術を利用した自動係留システム初導入

Ports of Stockholm の掲載記事【2023年10月2日】

Port of Kapellskär has Sweden’s first suction mooring

(カペルシャー港にスウェーデン初の吸引係留施設導入)

https://www.portsofstockholm.com/about-us/news/2023/port-of-kapellskar-has-swedens-first-suction-mooring/

2023年10月2日、Ports of Stockholmは管轄するスウェーデンのカペルシャー港に自動係留システムと陸上電力接続設備を導入し、運用開始したことを発表しました。

9月中旬に、Finnlinesが運航する旅客船「Finnsirius」で自動係留システムが初めて使用されたという。真空パッド(vacuum pads)を使用する自動係留では、30秒未満で係留、15秒未満で係留解除が可能で、従来の係留ラインを取り扱うリスクの高い係留作業が無くなることに加え、係留時間短縮につながることから作業効率の向上が見込まれている。

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Cavotec の自動係留システム「MoorMaster NxG」

今回、カペルシャー港に導入された自動係留システムは、スイスに本社を置き港湾設備や船舶などの電動化・自動化のためのシステムを設計・製造する Cavotec の製品「MoorMaster NxG」。

すでに世界中で数多くの実績があり、2023年には日本の福井県敦賀港でも試験導入されているようです。

敦賀港に試験導入された自動係留装置
出典:Cavotec

様々な場所、用途で使用されている Cavotec の自動係留システム

Cavotecの掲載情報によると自動係留システム「MoorMaster NxG」は、ほぼすべての船舶に対応するという。旅客船「FINNSIRIUS」は全長235mですが、全長300mを超えるばら積み貨物船や全長400mのコンテナ船の係留にも使用されている。

岸壁の平らな面に設置可能なモジュラー設計になっており、港湾インフラの追加投資が不要という設置の容易さに加えて、岸壁延長よりも長い船舶の係留が可能となる為、岸壁長さを延長したのと同じ効果が得られるという。

使用できる動作環境などの細かい条件は掲載されていなかったので分かりませんが、世界の港で設置数が増え、日本で試験導入が始まっている船舶の自動係留システム。日本でも多くの港で採用される日がくるのかもしれません。

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