フーシ派による攻撃を受けた貨物船「Tutor」、2隻目の沈没被害

フーシ派による攻撃を受けた貨物船「Tutor」、2隻目の沈没被害 事件・事故
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フーシ派の無人水上艇による攻撃を受けた貨物船「Tutor」

2024年6月12日、紅海でイランの支援を受けたイエメンの武装組織フーシ派がリベリア船籍のばら積み貨物船「Tutor」に対して無人水上艇(USV,Uncrewed Surface Vessel)を使用して攻撃。船体に深刻なダメージを受けた貨物船「Tutor」は浸水し、機関室が損傷。

アメリカ中央軍(U.S. Central Command)が6月15日にXへ投稿した内容によると、乗組員は船を放棄し、アメリカ海軍のミサイル巡洋艦「USS Philippine Sea」などによって救助された。しかし、攻撃を受けた後に1人が行方不明になっているという。そして、貨物船「Tutor」の船体は徐々に浸水が進行している状態だと述べている。

UKMTOの発表によると貨物船「Tutor」は沈没したとみられる

アメリカ中央軍のX投稿では、貨物船「Tutor」の浸水が徐々に進行している状態ということでしたが、英国海運貿易オペレーション(UKMTO,United Kingdom Maritime Trade Operations)が6月18日に更新した情報によると、貨物船「Tutor」は沈没したとみられている。

”Military authorities report maritime debris and oil sighted in the last reported location. The vessel is believed to have sunk in position 14˚19’N 041˚49’E.”

(軍当局は、最後に報告された場所で海上の残骸と油が目撃されたと報告している。船舶は14˚19’N 041˚49’Eの位置で沈没したとみられる。)

X | United Kingdom Maritime Trade Operations (UKMTO)(@UK_MTO

フーシ派の攻撃による船舶沈没はこれで2隻目

沈没したとみられている貨物船「Tutor」は、2023年11月19日に自動車運搬「GALAXY LEADER」がイエメンのホデイダ沖で拿捕され以降、フーシ派の攻撃によって沈没した船舶としては2隻目にあたる。

1隻目は2024年2月18日に攻撃を受けた貨物船「RUBYMAR」。攻撃の後に乗組員は避難しましたが、船体へのダメージは大きく、徐々に浸水が進行している状態が続き、約2週間後の3月2日に沈没。広範囲に船舶燃料の流出が確認されたことに加えて、貨物船「RUBYMAR」には積荷として41,000トン以上の肥料が積まれていました。

【動画】貨物船「Tutor」に迫りくる無人水上艇

貨物船「Tutor」に接近する無人水上艇が衝突する前と後の動画。衝突時の瞬間は映されていませんが、衝突後の船橋内を映した動画では物が散乱しており、かなりの衝撃だったことが想像出来る。1人行方不明になっている方は、船橋のウイング部分から無人水上艇が衝突した時の衝撃で落水した可能性ありそう。

更新【動画】無人水上艇が衝突する瞬間

貨物船「Tutor」に無人水上艇が衝突する瞬間とされる映像が2024年6月20日に公開されました。映像の中で無人水上艇による爆発が2回、そして船尾付近で複数の爆発が1回確認できます。

想像以上の規模の爆発。

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