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「MARCO POLO」座礁事故、荒天前に船体を浮上させる予定

「MARCO POLO」座礁事故、荒天前に船体を浮上させる予定 事件・事故
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「MARCO POLO」座礁事故、荒天前に船体を浮上させる予定

2023年10月22日にスウェーデン南部のバルト海で起きたフェリー「MARCO POLO」の座礁事故。10日以上が経過した現在も未だ座礁したままになっており、さらに事態が悪化する可能性があるという。

フェリーを運航するTT-Lineが発表している座礁事故に関する更新情報をまとめたこれまでの経緯は以下の通り。

座礁事故が発生してからこれまでの経緯
  • 10月22日
    フェリー「MARCO POLO」座礁事故発生

    事故後、乗客全員とホテル部門の乗組員8名が下船。21名の乗組員が船に残り座礁事故に対応。

  • 10月23日
    SMITおよびTT-Lineの技術チームが乗船

    タグボート2隻が現場到着。さらに燃料などの油抜き取り手配がおこなわれ喫水の小さいバンカー船2隻が10月26日、27日に到着予定。

  • 10月24日
    SMIT社と契約締結
  • 10月28日
    午後2時、破損したタンクから燃料抜き取り開始

    バンカー船「Tresfjord」による燃料油抜き取り

  • 10月29日
    悪天候による波浪で座礁していた船が動き油流出

    悪天候による波浪で12時15分に船体が動き始め、14時30分に停止。座礁時に破損していたタンクから燃料油が流出、健全だったタンクは変わらず破損無し。燃料抜き取り作業は荒天前の28日午後に中止されていた。

  • 10月31日
    11月1日に浮上曳航する計画を作成

    週後半に悪天候の予報が出ているため、11月1日に船体を浮上させて約1海里南東にある停泊場所へ曳航し、破損していないタンクに残る燃料を抜き取る作業を計画。

リンク先 TT-Line | Updated information regarding Marco Polo

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10月29日の悪天候が油流出に悪影響

10月29日の荒天時に波浪による影響で座礁していたフェリー「MARCO POLO」の船体が動き出し、およそ2時間後に動きは止まった。しかし、このときに座礁時点で破損していたタンクから多くの油が流出したとみられている。

スウェーデン沿岸警備隊は、これまでにフェリー「MARCO POLO」に関する油をおよそ25kL処理したと発表していますが、流出した油は付近の海域で広範囲に拡散してしまっているようです。現時点で損傷していないタンクには300m3の燃料が貯蔵されているという情報もあり、今後の荒天によってそのタンクも破損するような事態になれば、さらなる被害拡大につながる恐れがある。

悪天候の予報が近づく中、座礁している場所からフェリーを離礁させて水深の深い場所へ曳航するという作業。ミスが許されない困難な作業だと思いますが、周辺地域への環境被害を最小限に抑えるためにもミッションを成功させて欲しい。

 フェリー「MARCO POLO」の概要

船名MARCO POLO
総トン数16,130トン
長さ150.43m
23.4m
旅客定員215人
速力18ノット
建造年1993年
スウェーデンでフェリーが座礁し油流出、乗客は全員避難
フェリー「MARCO POLO」
出典:TT-Line
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