下関沖で転覆した韓国船籍のケミカルタンカー、6月には撤去の予定
2024年3月に山口県下関市の蓋井島南東沖で転覆し、そのままの状態になっている韓国船籍のケミカルタンカー「KEOYOUNG SUN」。現在、船内に残っている燃料抜き取りの準備が進められており、数日後には抜き取り作業が開始されるという。
事故当時、ケミカルタンカー「KEOYOUNG SUN」に乗船していた乗組員11人のうち生存者は1人だけで9人の死亡が確認され、残る1人は行方不明のままとなっており転覆した船内に閉じ込められている可能性があります。
6月上旬には撤去の見通し
船内の燃料抜き取り準備が開始されたというニュース記事では関係者による話として、順調に作業が進めば6月上旬には船体撤去できる見通しであることを報じています。
燃料の抜き取りが完了した上で撤去・曳航するものだと思われますが、転覆したケミカルタンカー「KEOYOUNG SUN」には積荷としてアクリル酸980トンが積まれていたという情報もあるので曳航先の選定が問題となりそうです。転覆した状態なので長距離の曳航はリスクが高いため、出来るだけ近場の港内もしくは造船所で受け入れ可能な場所を探していると思いますが、曳航後におこなう積荷の抜き取りや最終的な船体処理といった工程を考えるとまだまだ気の抜けない作業が続きそう。
「KEOYOUNG SUN」の撤去スケジュール
- 2024年
3月20日転覆事故発生 - 5月燃料抜き取り
- 6月船体撤去
ケミカルタンカー「KEOYOUNG SUN」
船名 | KEOYOUNG SUN |
総トン数 | 870トン |
載貨重量トン | 1,168トン |
長さ | 68.82m |
幅 | 10.6m |
船籍 | 韓国 |
建造年 | 1996年6月 |
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