「フェリーとしま2」機関室で火災発生、乗員乗客は全員無事
2023年12月29日朝、奄美大島の名瀬港から十島村の島々を経由して鹿児島港へと向かうために悪石島沖を航行していた「フェリーとしま2」の機関室で火災が発生。
事故当時、船には乗客11人と乗組員の合わせて29人が乗船していたという。22人は救命艇で避難し、乗組員7人が船に残り消火活動を継続。船外に避難した22人は漁船で悪石島へ無事に到着。
火災発生から約12時間後の午後7時過ぎに鎮火が確認されましたが、「フェリーとしま2」は自力航行できない状態で30日早朝から鹿児島港への曳航が予定されています。
「フェリーとしま2」
船名 | フェリーとしま2 |
総トン数 | 1,953トン |
長さ | 93.47m |
幅 | 15.80m |
速力 | 19ノット |
旅客定員 | 297人 |
建造年 | 2018年 |
海上保安庁から火災・漂流の緊急情報
12月29日09時40分に第十管区海上保安本部から「フェリーとしま2」が漂流していることを周知する注意喚起の緊急情報が発表されています。場所は、悪石島から南西へ約10海里の位置。
事故の1週間前にもエンジントラブルが起きていた
報道されている情報によると、「フェリーとしま2」では1週間前にあたる12月22日の出港直前にエンジントラブルがあり、運航をとりやめていたという。その後、点検をおこない25日に鹿児島湾で試験運航して異常がないことを確認。25日発の定期便は通常通り鹿児島港を出港し、27日に無事に帰港していました。
1週間前に起きていたエンジントラブルが今回の出火原因に関係しているのかは不明ですが、再発防止と今後の安全運航に向けて原因究明は必要不可欠であると言えそう。
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