Van OordのSEP起重機船「Boreas」海上公試に着手
2024年11月12日、Van Oordは中国で建造しているSEP起重機船「Boreas」の海上公試(Sea Trial)を開始したと発表しました。約2週間半にわたり、速力および旋回試験、耐久性試験など、船に搭載されている機器の性能について広範囲にわたる試験を実施するという。
SEP起重機船「Boreas」は、中国の山東省烟台市にあるYantai CIMC Raffles Offshore(烟台中集来福士海洋工程)で建造されており、AIS情報を確認すると10月後半から烟台市北東部あたりの黄海上で海上公試を実施しているような航跡が確認できました。そして、11月12日に造船所へ帰港しており、Van Oordの発表時点で海上公試は完了していたのかもしれません。
海上公試の後は、クレーン検査を実施する予定。
- 2021年10月Van OordがSEP起重機船の建造を発表
Yantai CIMC Rafflesとの建造契約締結
- 2022年7月建造開始
Steel Cutting Ceremony(鉄鋼切断式)
- 12月起工式
Keel Laying Ceremony(起工式)
- 2024年5月進水
- 7月メインクレーンおよびレグ設置完了
- 11月海上公試(Sea Trial)
- 2025年市場投入(予定)
SEP起重機船「Boreas」の概要
Van Oordが海上公試を発表したLinkedIn投稿でもSEP起重機船「Boreas」のクレーン能力については、”With this crane the Boreas will be able to lift over 3,000 tonnes.”(このクレーンによりBoreasは3,000トンを超える重量を持ち上げることができます)と説明されています。
気になるクレーン能力について、Van Oordのウェブサイトに掲載されているSEP起重機船「Boreas」のリーフレットには最大吊り上げ能力3,200トンと書かれていました。
リンク先 Leaflet offshore wind installation vessel Boreas
船名 | Boreas |
総トン数 | 47,617トン |
載貨重量トン数 | 20,000トン |
クレーン能力 | 主:3,200トン 補助:500トン |
長さ | 175.1m |
幅 | 63m |
深さ | 13.2m |
喫水 | 8.4m(スパッドカン含む) |
レグ長さ | 126m |
甲板面積 | 7,150m2 |
居住設備 | シングル:121室 ダブル:7室 |
DPS | DP Class 2 |
プロペラ | アジマススラスター:4,000kW×4基 格納式スラスター:2,700kW×2基 バウスラスター:2,700kW×2基 |
速力 | 12~13ノット |
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