レグ長さ142mの広州サルベージ局向け1,600トン吊りSEP船起工

2026年7月16日、上海振华重工(ZPMC)が広州サルベージ局(Guangzhou Salvage)向けに建造している1,600トン吊りSEP起重機船のキール敷設式(Keel Laying Ceremony)がおこなわれ、起工しました。
広州サルベージ局向けSEP起重機船の用途は、洋上風力関連の基礎や風力タービン設置作業のほかに、サルベージ現場での機器吊り上げ、小型沈没船の全般的なサルベージ、大型沈没船の補助的なサルベージ、貨物(特に危険物)の荷揚げ、船内の油抜き取り、現場作業員の生活支援などが想定されているという。作業場所の水深や海底土質によっては制限があるものの、船体をジャッキアップすることで波浪による動揺が無い状態で作業を効率的におこなうことができる。
建造契約締結時(2025年12月)の発表情報では、2027年6月30日までに引き渡しがおこなわれる予定。
- 2025年12月建造契約締結
契約総額は11億4,880万元(日本円に換算すると約256億円)
- 2026年3月建造開始
- 4月パイルシュー製造開始
- 6月レグ製造開始
- 7月キール敷設式(起工)
- 2027年6月引き渡し(予定)
長さ142mの世界最長レグ、最大作業水深90m

出典:龙de船人
広州サルベージ局向けのSEP起重機船はDP-2の自動船位保持装置(DPS)を備え、1,600トン吊りのメインクレーンと400トン吊りの補助クレーンを搭載。船体寸法は長さ138m、幅55m、深さ10m、設計喫水6.5m。レグ長さは142mで最大作業水深90m。
SEP起重機船でレグが140mを超える長さのものは世界的に見ても珍しい程に長い。
レグ製造開始時の式典で掲げられている横断幕には ”世界最长桩腿ー广州打捞局1600吨深水起重船项目桩腿开工仪式”(世界最長のレグー広州サルベージ局の1,600トン深海クレーン船プロジェクトにおけるレグの製造開始式)と記載されているのが確認できます。
長さ142mのレグを搭載する広州サルベージ局向けのSEP起重機船は、2025年12月26日に上海振华重工(ZPMC)と広州サルベージ局との間で建造契約を締結。契約総額は11億4,880万元、日本円に換算すると約256億円(1元=22.3円として換算)と報じられている。本船自体は2026年3月16日に建造着工。2027年6月までに完成・引き渡し予定。
レグ下端に取り付けるパイルシューと呼ばれる部材については、2026年4月8日に製造開始。世界最長のレグに取り付けるパイルシューも世界最大級の大きさで、寸法は長さ17m、幅16m、高さ9.5m。


広州サルベージ局向け1,600トン吊りSEP起重機船

出典:ZPMC
| 船名 | 未発表 |
| クレーン能力 | (メイン)1,600トン (補助)400トン |
| 揚程 | 210m |
| 長さ | 138m |
| 幅 | 55m |
| 深さ | 10m |
| 設計喫水 | 6.5m |
| レグ長さ | 142m |
| 最大作業水深 | 90m |
| 宿泊設備 | 150人 |
| DPS | DP-2 |















よく読まれている記事