東方電気が世界最大の26MW風力タービン設置

2025年8月29日、中国東方電気集団(Dongfang Electric Corporation)は独自開発した世界最大となる単機出力26MWの洋上風力タービン設置を発表しました。
東方電気のプレスリリースによると、今回の設置は単機設置容量とローター直径の両方で世界記録を更新。中国のハイエンド設備製造における新たなマイルストーンとなるとともに、世界の洋上風力発電開発における新たなベンチマークを確立したという。
洋上風力タービンとして開発されていますが、設置がおこなわれたのは海の上ではなく陸上にある試験基地、東営風電装備測試認証創新基地(Dongying Wind Power Equipment Testing and Certification Innovation Base)。
ブレードの長さ153m、1台で年間100GWhを発電

世界最大となる26MW風力タービンのブレード長さは153m、掃引面積は77,000m2、ローター直径は記載されていませんが掃引面積から逆算すると約313m。
定格出力 | 26MW |
ブレード長さ | 153m |
ローター直径 | 不明 |
掃引面積 | 77,000m2 |
ハブ高さ | 185m |
年間発電電力量 | 100GWh |
26MWの風力タービンナセルには、完全統合型セミダイレクトドライブ技術を採用。シャフトシステム、ギアボックス、発電機が高度に統合されており、自社の18MW洋上風力タービンと比較して、トルクが67%増加、風力タービンの振動は36.8%減少、温度上昇は5.9%減少しているという。
風速8m/sを超える中風速から高風速の海域向けに設計。年間平均風速10m/sの場合、1台で100GWhの年間発電電力量が見込まれている。
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