2024年3月以来1年以上ぶりに大型コンテナ船がスエズ運河を通過

2024年3月以来1年以上ぶりに大型コンテナ船がスエズ運河を通過 船舶
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2024年3月以来1年以上ぶりに大型コンテナ船がスエズ運河を通過

2025年6月18日、スエズ運河庁(Suez Canal Authority)はシンガポールからエジプトのアレクサンドリアへ向かう全長366mの大型コンテナ船「CMA CGM OSIRIS」がスエズ運河を通過したと発表しました。

2024年3月以来、スエズ運河を通航する大型コンテナ船は1年以上ぶりになるという。大型コンテナ船「CMA CGM OSIRIS」は総トン数 154,995トン、長さ366m、幅51m、コンテナ積載容量 15,536TEU。「CMA CGM OSIRIS」のスエズ運河通航について、スエズ運河庁は運河を通る大型コンテナ船輸送の回復に向けた取り組みの新たな段階と位置付けている。

フランスの海運会社CMA CGMは、2025年上半期にスエズ運河を通過した船舶数とトン数で現在トップになっており、大型コンテナ船「CMA CGM OSIRIS」がスエズ運河を通航する前日の6月17日には、総トン数 131,332トン、全長363.61m、コンテナ積載容量11,388TEUという「CMA CGM AQUILA」と「CMA CGM CALLISTO」のコンテナ船2隻もスエズ運河を通航しています。

船舶輸送量回復に向け純トン数13万トンを超えるコンテナ船の料金15%割引

出典:Suez Canal Authority

2025年5月13日、スエズ運河庁は純トン数(Net tonnage)13万トンを超えるコンテナ船について料金を15%割引するキャンペーン開始を発表しています。割引が適用される期間は5月15日から90日間。

コンテナ船に適用される料金割引について、紅海およびバブ・エル・マンデブ海峡における現在の良好な状況を踏まえ、コンテナ船の船主・運航者の要請に応えるためだとスエズ運河庁は述べています。

スエズ運河の通航料計算のために用いられるスエズ運河純トン数を調べてみると、「CMA CGM OSIRIS」は144,267トンで13万トンを超えている。しかし、前日にスエズ運河を通航した「CMA CGM AQUILA」と「CMA CGM CALLISTO」は、ともにスエズ運河純トン数122,614トンで13万トンを下回っているため、料金割引は適用されていないようです。

船名CMA CGM OSIRISCMA CGM AQUILACMA CGM CALLISTO
総トン数154,995トン131,332トン131,332トン
純トン数72,841トン59,901トン59,901トン
スエズ運河純トン数144,267トン122,614トン122,614トン
長さ366m363.61m363.61m
51m45.6m45.6m
コンテナ積載容量15,536TEU11,388TEU11,388TEU
建造年2021年11月2009年6月2010年7月

【動画】スエズ運河を通航するコンテナ船「CMA CGM OSIRIS」

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