ドミニカ共和国のプエルト・プラタ港にあるコンクリート製の桟橋にばら積み貨物船が激突する事故が発生。事故を起こしたのは全長189mの貨物船「DYNAMIC STRIKER」(ダイナミック ストライカー)。船名と事故の内容がリンクし過ぎ。
ドミニカ共和国で桟橋に貨物船が激突する事故が発生
2023年3月25日午後、ドミニカ共和国のプエルト・プラタ港でばら積み貨物船「DYNAMIC STRIKER」がコンクリート製の桟橋に激突する事故が発生。貨物船はアメリカのルイジアナ州にあるセント・ローズを出港し、プエルト・プラタ港への入港時に桟橋に激突したようです。けが人などの情報は報じられていないので物損だけで済んでいる模様。
コンクリート製の桟橋は先端の角が破損して欠落し、中の鉄筋が剝き出しの状態に。貨物船の方も激突した船首左舷側が破損し、穴が空いているようにも見えます。
ばら積み貨物船「DYNAMIC STRIKER」の概要
船名 | DYNAMIC STRIKER |
総トン数 | 33,044トン |
長さ | 189m |
幅 | 32m |
建造年 | 2009年 |
出典:FleetMom | ulmmomo
事故発生時のAIS情報
MarineTrafficで事故発生時の貨物船「DYNAMIC STRIKER」のAIS情報を調べてみました。
出典:MarineTraffic
👆上のMarineTrafficで確認できるAIS情報だと、最終的に係留している桟橋の手前で横にスライドするような変な動きをしている感じですが、どこで事故が起きたのかイマイチよく分からない。なのでグーグルマップの航空写真にAIS情報の航跡をプロットした画像がこちら👇。
マップでは短い桟橋しか表示されていないので分かりにくかったですが、実際の桟橋は倍くらいの延長があり、AIS情報の横にスライドするような動きをしている位置で貨物船の船首が桟橋の先端に激突していたことが分かります。貨物船が桟橋に激突した位置の時刻は3月25日16時25分頃(UTC)。ドミニカ共和国の協定世界時(UTC)との時差は UTC-4 なので、現地時間で3月25日12時25分頃に事故が発生したと推測できる。
事故が起きたのは、夜間ではなく真昼間なので視界不良が原因ではなさそう。記事の最後に事故後の様子を撮影した動画を貼っていますが、強い風が吹いている感じなので予想以上の風で船体が流されて桟橋に激突したのかも。港内の水深が不明ですが、AISの航跡を見る限り入港時の進入角度もよくないように思われます。
起きた事故と船名に関係性は全くありませんが、なんで「DYNAMIC STRIKER」(ダイナミック ストライカー)という船名にしてしまったんだろう。
よく読まれている記事