笠岡沖で沈没した漁業取締船「白鷺」の油抜取り作業終了
2024年5月27日、第六管区海上保安本部は岡山県笠岡市沖の梶子島北方で座礁後に浸水・沈没した漁業取締船「白鷺」の油抜取り作業が終了したと発表。
沈没した漁業取締船「白鷺」を囲む4点にバーチャルAIS航路標識を表示し、現場海域付近には警戒船を配置した上で航行する船舶に注意喚起をおこなっている。現段階で船体の引き揚げ方法や時期などは公表されていない。
漁業取締船「白鷺」が座礁したのは、5月21日午前9時40分頃。事故当時、取り締まり活動のため広島県の尾道港から兵庫県淡路島の洲本港に向けて航行していた。
位置図
「通常の航行ルートではなかった」
2024年5月23日、水産庁が開いた説明会には岡山県や笠岡市の担当者、周辺の漁業関係者などが参加。現場海域に岩礁があると分かっており「通常の航行ルートではなかった」と明らかにしたという。しかし、肝心の航行ルートを外れた原因については、海上保安部による捜査が進んでいるため現時点では明らかに出来ないと説明。
漁業活動などに影響が生じないよう万全を期して事態にあたるという説明があったようですが、船体の引き揚げ方法や時期、作業船の手配などが進んでいるのかは不明。付近には養殖設備が設置されているようなので、事故後に流出した燃料油の影響により既に被害が出ている可能性は高い。
水産庁の漁業取締船「白鷺」
船名 | 白鷺 |
総トン数 | 149トン |
長さ | 42.5m |
幅 | 6.7m |
最大搭載人員 | 20人 |
建造年 | 2005年3月 |
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