1,600トン吊りSEP船「电建志远」進水

1,600トン吊りSEP船「电建志远」進水 起重機船、クレーン船
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1,600トン吊りSEP船「电建志远」進水

2024年9月11日、中国電力建設集団の子会社にあたる中国電建集団港航建設有限公司(Powerchina Harbour)向けに建造している1,600トン吊りSEP船「电建志远」(Dian Jian Zhi Yuan)の船体進水作業がおこなわれました。

進水作業では、全長約184mの半潜水式バージ「汉拿山」(HAN NA SHAN)を使用。進水をおこなう画像と半潜水式バージ「汉拿山」のAIS情報から、進水作業は長江流域の江蘇省南通市崇川区で実施されたようです。

乗組員38人を募集する入札を実施

中国電建集団港航建設は2023年11月6日に乗船する乗組員に関する入札情報を掲載しており、対象船舶としてSEP船「电建志远」に加えて2024年5月に進水した3,600トン吊り自航式クレーン船「电建志高」について同時に入札がおこなわれています。

入札情報の中で募集がおこなわれている乗組員はSEP船「电建志远」が38人、クレーン船「电建志高」が36人、それぞれ暫定12ヶ月の乗船予定。要件として、DP-1以上の風力タービン設置船、洋上石油掘削プラットフォーム、クレーン船、パイプライン敷設船のいずれかで過去5年間に従事した乗務実績記録を提出する必要があるという。

近年、中国では洋上風力発電関連の設置船を数多く建造していますが、国外向けだけではなく国内向けにも多く建造しているため、新造船を運航する人員確保は大きな問題のひとつになりそう。

SEP船「电建志远」の船体寸法などは公表されていないので不明ですが、入札情報の中で説明されている概要によると、クレーン能力は1,600トン、4本のトラス式レグを備え、ラックアンドピニオン(歯車)方式の昇降装置を搭載。自航式で船尾に2,400kWのアジマススラスター3基、船首に2,000kWのサイドスラスター2基があり、DP-2性能のダイナミックポジショニングシステムを搭載。

半潜水式バージ「汉拿山」(HAN NA SHAN)

船名汉拿山
総トン数11,596トン
載貨重量トン11,167トン
長さ184.25m
61m
深さ20m
建造年2016年5月
半潜水式バージ「汉拿山」(HAN NA SHAN)
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