台湾の中能洋上風力で「Green Jade」によるジャケット設置開始
台湾西部の彰化県沖で建設が進められている中能洋上風力(Zhong Neng Offshore Wind)で4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」によるジャケット設置作業が始まりました。設置作業をおこなう「Green Jade」は台湾初の洋上風力向け自航式大型クレーン船で、2023年6月末に完成・引き渡しされてから今回の作業が初施工となる。
ジャケット基礎の形状や重量は分かりませんが、巨大なジャケットを吊り上げた状態でも揚程にはまだまだ余裕があるようです。今後も様々な現場での活躍が期待されます。
「Green Jade」は、現場入りする前に高雄港でタンカーに衝突される事故に見舞われましたが、船体に大きなダメージは無く軽微な損傷で事なきを得ました。
1ヶ月前に高雄港で起きた衝突事故
2023年7月21日、台湾の高雄港に停泊していた4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」に入港してきたタンカー「HUA YUN」が衝突する事故が発生。
結果的に「Green Jade」甲板上の手摺が破損した程度の損傷で済んだからよかったものの、当たり所が悪ければ復旧に時間がかかるような破損に繋がりかねない事故でした。
中能洋上風力(Zhong Neng Offshore Wind)の概要
台湾西部の彰化県沖10kmに位置する台湾海峡で建設が進められている中能洋上風力発電所(Zhong Neng Offshore Wind)では、2023年3月からDEMEの800トン吊りSEP起重機船「Apollo」によるジャケット基礎杭の打設が開始されています。
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