2,000トン吊りSEP船「鉄建風電2000」竣工
2024年12月28日、中国の山東省烟台市にあるYantai CIMC Raffles Offshore(烟台中集来福士海洋工程)で中国鉄建港航局集団向けに建造していた2,000トン吊りSEP起重機船「鉄建風電2000」(Tie Jian Feng Dian 2000)が竣工し、引き渡しがおこなわれました。
SEP起重機船「鉄建風電2000」の船体寸法は長さ136m、幅53m、深さ10m、レグ長さは131mで最大作業水深80m。自航式で設計速力は8ノット、DP2の自動船位保持装置(DPS)を搭載。
メインクレーンの最大吊り上げ能力は2,000トン、先端に800トン吊りの補助フックを備えており、甲板上からの揚程はメインフック165m、補助フック180mと報じられています。高い揚程と2,000トンというクレーン能力により20MW以上の風力タービン設置が可能。
引き渡し後は中国国内の洋上風力発電プロジェクトでの施工に従事する予定。
2024年6月に船体進水
出典:龙船风电网
SEP起重機船「鉄建風電2000」の船体進水は2024年6月30日におこなわれました。船体部分の建造がおこなわれたのはYantai CIMC Rafflesと同じ山東省烟台市の中でも山東半島の南側に位置する海陽市だと報じられていました。
2024年8月に巨大なメインクレーンの部材をジブと旋回体、Aフレームで分割して輸送。そして、AISの航跡によると2024年12月8日~18日にかけて海上公試(SEA TRIAL)をおこなっていたようです。
2,000トン吊りSEP起重機船「鉄建風電2000」
船名 | 鉄建風電2000 |
クレーン能力 | メインフック:2,000トン 補助フック:800トン |
揚程 | メイン:165m(甲板上) 補助:180m(甲板上) |
長さ | 136m |
幅 | 53m |
深さ | 10m |
レグ長さ | 131m |
最大作業水深 | 80m |
DPS | DP2 |
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