南シナ海の牛軛礁に中国船135隻以上、フィリピン沿岸警備隊が監視
PCG MONITORS ILLEGAL PRESENCE OF MORE THAN 135 CHINESE MARITIME MILITIA VESSELS IN JULIAN FELIPE REEF
(フィリピン沿岸警備隊はジュリアン・フェリペ礁における135隻以上の中国海上民兵艦の不法滞在を監視)
https://coastguard.gov.ph/index.php/11-news/5426-2023-12-05-03-15-37
2023年12月4日、フィリピン沿岸警備隊は南シナ海の牛軛礁(フィリピン名:ジュリアンフェリペ礁)に中国船が不法に滞在しているとし、その隻数が135隻以上に達していることが推定されると公表しました。
先月の11月13日時点で、フィリピン沿岸警備隊は111隻、フィリピン国軍は125隻の中国船を確認していたとのことですが、徐々に隻数は増えているという。
12月3日にフィリピン沿岸警備隊は、巡視船「BRP Sindangan」と「BRP Cabra」を現地海域へ警戒監視をおこなうために派遣。中国船へ無線による呼びかけをおこなうも、反応は無かったという。
The PCG maintains its unwavering commitment to safeguarding maritime security,safety and the marine environment in the course of protecting the territorial integrity, sovereignty, sovereign rights, and jurisdiction of the Philippines in the West Philippine Sea in accordance with international laws including the United Nations Convention on the Law of the Sea, the 2016 Arbitral Award and Philippine domestic laws.
(フィリピン沿岸警備隊は、国連海洋法条約、2016 年仲裁判断およびフィリピン国内法を含む国際法に従って西フィリピン海におけるフィリピンの領土保全、主権、管轄権を保護する過程で、海上保安の安全と海洋環境を保護するという揺るぎないコミットメントを維持している。)
https://coastguard.gov.ph/index.php/11-news/5426-2023-12-05-03-15-37
フィリピン沿岸警備隊は、この不法に滞在している中国船を ”Chinese Maritime Militia”(中国海上民兵)としており、今後も国際的な海洋条約および国連決議にしたがって、西フィリピン海における主権、海洋の安全性や環境の保護を維持するとしている。
牛軛礁(フィリピン名:ジュリアンフェリペ礁)の位置
牛軛礁(Whitsum Reef)は、南沙諸島のユニオン堆と呼ばれる堆の中で最大の環礁。その名称は、干潮の時に露出する島が牛や馬などの家畜を馬車や牛車に繋ぐ際に用いる木製の棒状器具である軛(くびき)のような形をしていることに由来しているという。
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